(21)調査難航

「では、全く主犯格の足取は掴めなかったと言うことか・・・」


マイル上官は参ったように話した。

アンドリューと少年のやりとり後、マイル上官とブランが都市で聞き込み作業を行ったが、怪しい者の目撃情報だけで、接触して問い詰めても、全くその大本の情報は得られなかった。


「困りましたネえ。」


部下ブランも眉を下げた調子で答えた。


「こういう事件は厄介だ。何せ一番上の者が誰かを仲介して、そして全く情報を与えていない下っ端に汚れ仕事をさせるのだから。なんとか、中間のものまではたどり着けたとしても、大本を引っ張り出すのは面倒だ。」


マイル上官はため息をついた。


「今日はここで解散だ。また後日更に捜索を続ける。」


「はっ」」


上官の言葉の元、ブラン、クロノは返事をした。





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る