時間旅行
実は個人的に一番好きな作品です。しかし、自分でもトリックが正しいか不安な為、「それは、違うよ!!」と思った方はご意見下さい。この解説だけちょっと文量が多いです。
この問題の答えを簡潔に述べるならば、
「未来にタイムマシンで行ったはいいが、座標は変わらないから、地球は他の場所にあるじゃん。宇宙空間に放り出されて窒息死する!」というものです。すいません。長くなりました。
今回の問題のミソは弟子が言っていた
「テレポートの技術が〜。」というところです。つまり、未来へ行ったとしても地球の博士がいた部屋と同じ位置に飛べないということです。テレポートの技術があり、未来の博士の部屋の位置を演算して飛ぶことが出来れば創作物に出てくるようなタイムマシンになるでしょう。
タイムマシンって一見便利に見えても、時間を移動するだけなら、座標や存在する場所は変わらないですよね。そうなったら辿り着く先は、地球の公転で同じ位置に来るといっても百年経てば誤差は生じますよね。数十年単位でも位置がずれているだけで地中や上空何千メートルとかになると思いますし、百年ならば大気圏の外にいる可能性が高いのでは、と思いました。
それって宇宙船の機能みたいなものが無ければ死は確定ですよね。
博士はそのことにタイムマシンに乗っている最中に気付いてしまったのでしょう。可哀想に…。
では、博士のその後をどうぞ。
博士 「このままじゃ、俺は宇宙の藻屑に
なっちまう…。俺の研究もここま
でだったか………。
なんてなぁ!
こんな所で終われるかあああ!」
博士はレバーを元に戻して、横の座席に置いておいたパソコンを車と接続し、手早くプログラムを組み上げていく。
百年後に辿り着くまで後10秒を切った時、タイムマシンはタイムホールの中で、ドラフトをかました。大きく車体をUターンさせると急発進し、博士は酔いで大変なことになっていた…。そして、ボサボサになった頭と青ざめた顔で百年前のあの時へ到着した。
弟子「博士、おかえりなさい。」
博士「いやあ。疲れたなぁ。ちょっと休
ませ…。」
くたびれた博士の肩を弟子はぐっと握り締めた。心なしかいつもより力がこもっている気がする。
弟子「ここから五十連勤頑張りましょう!」
博士の絶叫が研究室に響き渡った。
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