第22話 タイ王国との縁
1991年にタイのバンコクに赴任していた叔父夫婦をおばあちゃん、母親、弟と私で、訪ねに行ったことがある。日本米が手に入りにくいと言うので、バックパックに入れて運んで行った。税関は、何の確認もしなかった。
タイでまず、印象に残っているのは、叔父がある企業の所長だったため、強盗に遭わないように、毎日ハイヤーが道順を変えているという話だった。そんなに危ないのかタイは、と少し恐ろしくなった。もっとももう30年前の話だが…。
その次に印象深かったのが、叔母がアレンジしてくれたタイレストランでの料理である。私は、肉料理を食べると体がだるくなり、また眠たくなることに15年前に気付き、その後シーフードしか食べていないが、当時はバリバリ食べていた。うまい。チキンの入った、辛いグリーン・カレーがよかった。このレストランは、タイの古典音楽や舞踏などもあり、豪華であった。
ところで、大阪の御堂筋線に江坂という駅がある。この駅から、歩いて10分のところにセパタというタイレストランがあり、ここが安くてうまいのである。それに、お店に入るとものすごく体感がフィットするのだ。大阪の心斎橋のタイレストランに行った時も同じフィーリングだった。私は、タイに縁があるのだろう。
私は、エスニックと言えば、インドレストランか韓国レストランにしか行ったことはない。インドも、確かにうまい。私は、辛いベジタブル・カレーが大好きだ。しかし、店の調度品がダメだ。韓国レストランは、うまいキムチに当たればいいが、酸っぱいと食事全体に幻滅する。調度品にもこれと言った感想はない。
話を戻してセパタなのだが、私が好きなのは、エビの入ったトム・ヤンクン・スープだ。それから、米粉が麺のパッタイね。友人と数回行っただけだが、行くたびにオーダーしている。人気店でランチにも夜にも予約が取れる。ただ、ビールとウィスキーが高いので、駅から店までにあるコンビニでビールを飲んで行っている。
タイでは、「サヌック=おもしろい、楽しい」、「サバーイ=気分がいい、元気だ、快適だ」、「マイペンライ=心配しないで、大丈夫です、気にしないで」の三つの単語が、大切であるとガイドブックには書いてある。サヌック、サバーイは、分かるが最後のマイペンライがむつかしく、「私のことなら心配しないで、大丈夫です、気にしないで」の意味とは裏腹に、「あなた心配しないよね、大丈夫だよね、気にしないよね」という意味もあり、タイ人は何でもマイペンライで嫌だ、という外国人もいるそうである。
また、タイには古式マッサージがあり、これはなまけもののヨガと呼ばれている。実に私にぴったりのマッサージである。と、タイのことをおもしろくおかしく書いたが、めちゃめちゃ働いている人はいるわけで、特に華人ね。私もFacebookを通じての知り合いでしかないんだけれども、夫婦で動物病院を経営している。嫁ハンは、BMW乗っとるからなー。まあ、あれはあれでクラスがあると思うのだが。ただ、彼女に言わせるとバンコクは、大気汚染がすごいとのこと。そこが問題だ。しかし、また行きたいな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます