我犬派。故に思うことあり

譚織 蚕

第1話

日本での猫の飼育数が犬を抜いた。




私が小学生だった頃は犬の方が飼育されていたような気がする。テレビ番組も犬が中心であったし、近所の土手でもよく犬を散歩させている飼い主を見掛けた。




だがしかし、だ。




いつの間にか、抜かれていた。




確かに兆候はあった。




『あー、なんか最近のツイッターの絵師って98%猫飼ってるよなぁ』




とか、




『あー、最近の漫画って猫ばっかだよなぁ』




とか。




明らかに猫派は勢力を伸ばしていっていた。


動物系癒し動画を見てみろ。殆ど猫だぞ。






いやいや、確かに猫はかわいい。甘えてくる姿、ツンとしている姿、遊んでる姿に寝ている姿。全てが可愛い。それは事実だ。




だがしかし、犬も同様にして可愛いのだ。甘えている姿、精悍とした表情、遊んでいる姿に寝ている姿。全てが可愛い。これもまた事実だ。




確かに用途の違いも挙げられよう。猫は散歩させる必要もなければ、好きな時に遊んであげられる。猫かふぇがある。




一方犬は毎日散歩が必要だし、決まった時間に決まった量のご飯をあげないといけない。塩分に注意して、チョコを溢さないようにして…… 犬かふぇは少ない。




デメリットは大きいかもしれない。




だがそれでも、だがそれでも!






私は犬が好きだ。どうしようもなく好きなのだ。おそらく前世がロシアの犬ぞり乗り人だったのだろう。




ここまでなんか色々書いた。




だがしかし、これらの駄文に意味など無いのだ。好きなもの愛でれば良い。正直どっちでも良いのだ。暮らしは変わった。ならば犬と猫の飼育比率も変わるだろう。当たり前だ。






だけど、だけど!




私はもっと、もっと犬が人類に愛されて欲しいのである。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

我犬派。故に思うことあり 譚織 蚕 @nununukitaroo

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ