変わらぬ思い

やがて私は

その人のために生きてゆきたいと

願うようになりました


その人への思いを

隠す必要はないと

思うようになったのです


その人にふさわしくなるために

できる限りのことをしました


その人は応えてくれました


明るい未来を

想像しておりました



ところが

このときはじめて


この恋が許されないものだと

知りました


その人についてゆけば

おまえは苦労することになるだろう


会いたければ

会えばよい


ただし

結ばれることはないだろう


その後しばらく

その人とは会えなくなりました


いろいろなことがありました


その人だけが頼みでした


その人のために


つらくても悲しくても

生きなければならないと思いました


いつかかならず

その人のもとへゆける


その思いだけが

私を支えておりました



その人と一緒になりたいと

思いを表したこともありました


周りの反応は

やはり悪くはありませんでした


しかし

やはり許されはしなかったのです

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