第5話 2021 8/1(日)
今日は外出して、漫画と小説買って映画みた。
日が暮れてから老犬と散歩にでた。
犬の足腰が弱くなったためか、昔より散歩コースが短くなった。時間にすると15分ほど早く家に帰れる。それは老いと遠くない死を私に実感させるには充分な時間であった。
散歩から帰り、タバコを吸うと暗い色のケムリがでた。色つきの煙は点滅し、私の言葉を待った。
私は年老いた愛犬のことを語った。
煙は色を変えたり点滅したり糸のように細くなって、言葉なく会話をしてくれた。
色つき煙は、話し相手になってくれるが、こちらは時間を差し出さなくてはいけない。
気がつけば夜だ。
窓を開けると色つき煙は、溶け出すように部屋を去った。私の3時間を連れて。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます