黒血の騎士 邂逅

闇月夜

第1話 異変と変異

光の時代があった。

人類が残した書物に最初に登場する歴史と文明


豊かな大地、自然の恩恵は厚く、人々はどんどん増えた。


今からでは想像も出来ないような、人類の最盛期

それがあったのだ。



聖胤歴 982年


北天馬騎士団、第十六団支部

天馬騎士団と言っても、普通の馬しかいないような下部組織に

その命は、下った。


『呪われし森にある遺跡の調査』



呪われし森、世界の至る処に同じように呼ばれている森はある。


人は古来より、森を恐れた。

木の枝が光を拒み、闇を生み出すからか

200年以上前の魔女の時代は特に、森は畏怖されていた。


私はニエナ

この十六支部の記録係にして、見習い騎士、そして下っ端、雑用全般係だ。


記念すべき私の遠征初任務をここに記している。

記録は好きだ、日記も もう何十冊も書いてるくらい

故郷の両親に手紙を週に一度欠かさず書いている。


今回の遠征任務の隊員は、オギリ副隊長…偉そうで、厳しくて、ちょっと嫌い

先輩のニークス…冷静な人、面倒見は良い。

同期のビン、ハッソー、ヌシ みんな割と仲は良い。


そして!私の憧れ!! ソフィア隊長! 美しく長い金の髪

端正なお顔、春風がつれてくる、花びらとそこに集まる小鳥たちの歌声のように綺麗な声…

ああ、今日も麗しいです…隊長…


そして私の7名での構成である。

もう、乗馬は苦手でお尻がもうとっても痛いけど、隊長との任務!幸せ!!



● この部分は汚れていて読めない。



おかしな魔物と遭遇、外見が黒い何かで覆われており、見た事のない種類

たぶん、記録にも無いと思う。


この辺りの魔物は低級な部類なのに、少し苦戦した。


オギリ副隊長が怪我、それほど深くはない

呪われた森は近い。


近くの村で、聞き込むが呪われた森について知る者は少ない

村人たちも、あまり話したがらない様子。


村長からの紹介で、一人 森に入った事もあり 遺跡も見た事のある人を連れて来てくれた。

剣も使えるという、いずれは騎士団に入りたかったようだ

隊長が、任務が終わったら本部に推薦状を出しても良いと言うので、喜んでいた。

ああ、ソフィア様!やっぱり優しい!!



●ここからは、判読が難しい 執筆者ニエナは かなり動揺してた模様。



ヌシが…ヌシが死んだ……

なんで、あんな…


怖い‥‥こわい…


ヌシとは、同じ故郷出身で…手紙、書かなきゃ…


痛い…怖い…いたい‥‥



くろ‥‥‥が…‥‥つい‥‥‥



●ここからは別の者が記録を引き継いだ模様。



騎士団の人達と森に入って、二日目 異様な魔物に襲われる。

隊長の女の人は、変異してるかもしれないと、言っていた。


ヌシさんは身体が半分無い、→ 死亡。



『 続きを読みますか? 』

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