自我転生〜風魔法と雷魔法で最強を目指します〜
たつた
プロローグ
第1話 目覚め
俺は目覚めると、知らない部屋に寝かされていた。取り敢えず辺りを見渡し、あることに気がついた。
そう! なんとそこには、胸で張り裂けそうなメイド服を着た女性がこちらを見ているではないか。そして、美人だ!!
さらに……とてもでかい。
いや胸の話ではなく身体全体が、だ。
まぁ、胸もでかいけど。
こうやってくだらない事を考えていると彼女はこちらに近づいてきた。
こいつは……多分、巨人だ。捕まったら食べられるに違いない。
今すぐ逃げなければならない!! そう頭では理解しているが、何故か身体を起こせない。それと不思議なことに視界があの胸から離れない。何故だ。ふむ……良く分からんが、俺があれを本能で欲しているのだ。そうだ、そうに違いない。
そうやって自分を納得させていると、気がつけば既に目の前まで来ていた。必死しに逃げようとするが、抵抗虚しく彼女に俺は抱き抱えられてしまった。あーあ、俺は訳の分からないデカパイに食われるのか……。
いや、それも悪くないな。うんうん! そう思うことに決めた俺は覚悟を決めた。そして目を瞑りその時を待つ。さあ、来い!!
だが、一向に食われる気配がない。
待ちきれず、俺はそっと瞼を開いた。
すると、瞼を閉じる前とは違う景色が目の前に広がっていた。そう生乳である。
その光景に俺は打ち震える。そして無意識に俺の口は彼女の胸の突起に吸い付いていた。
ふーむ……濃厚でいて、舌触りも良く、とても甘い。これは美味い!!
なるほど……俺は気付いてしまったよ。
俺って、赤ん坊じゃない?
おいおい、なんで赤ん坊になってるんだよ!
だって俺は確か……ん?俺ってどんなだっけか……?自分に関する事が何一つ思い出すことが出来ない。だがそんな事はどうでもいいのだ。そう! 大事なのは今を生きる事だ。
ふふんっ、俺今いいこと言った!
よしっ取り敢えず、今自分に起きている状況整理から始めよう。
一つ目。俺が何者なのか。これはもう覚えていないのだから仕方がない。俺は過去に縛られない男なのだ……果たして今の俺は男なのだろうか。まぁこれは後々確認できるだろう。というわけで、色々考えてみて『転生』という言葉が当てはまってる気がする。
うん、間違いない……はず。
そこら辺は分かっててもそうじゃなくても、あまり意味がないだろう。なので次に行ってみよう。
二つ目。さっきのオッパ……んん! さっきのメイドと誰かの会話が聞こえてくる。
そこで話している言葉、これは俺が今話している言語とは違う。つまり俺が元々居た場所とは違うという事だ。よって今いる場所は……分からん。分からんという事が分かったのだ。うん、後回しだな。よし、次!
三つ目。なんかさっきから身体の周りを透明なオーラが覆っている……というより放出している。ねぇ、これなに!? これが生命力とかで、全部出し切れば死に至るとかだったら……。やばい、考えただけで血の気が下がってきた。こういう事は考えないに限る。
後回しだ。次!!
四つ目!!
今の俺は赤ん坊……だったら俺のパパとママどこ!? あのメイドは母親って感じしないし。もしや育児放棄か!? どうしよう、この先の人生が不安になってきた。
うん、考えたく無いものは後回しするに限る! そして色々考えた結果、結局何も分からずと……。まぁ追々分かればいいだろう。
そんな事より、とりあえず──
「あうぅ〜!」
おっぱいおかわりぃーー!
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