エピローグ-その後-

 高校卒業と共にバンドを解散してから約5年が経った。

 僕らは一浪をして、それぞれ大学に進学した。

 今では就活の真っ最中だ。

 三人は住んでいる地方も別な為、会うことはほぼ無い。が、10代だったから、あの二人とだからこそ送れた3年弱の時間を今でもふと思い出す。

 それも、昨日のことの様に鮮明に。


 今のところバンドを再結成する予定は無い。

 ないに越したことはないが、三人のうちの誰かが、バンドという居場所を求めた時には再び集まるかもしれない。

 その時には、自分たちのためだけに音楽をするだろう。

 そしたらまた、このノートを開くかもしれない。


 いつかまた会う、その日まで。

 またね。

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