No.47「理想の君主」
「“飴と鞭”って、元は悪政を批判する為の表現だよね」
俺が適当に頷いてやると、弟はさらに言葉を継いだ。
「どこが悪政なのか分からないんだよね。分かる、兄さん?」
「ご褒美と罰を使い分けるんだから、そら悪いだろう」
「えっ、どっちもご褒美じゃ──」
「え?」
「んん?」
俺の弟は大したやつだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます