No.44「人の夢を嗤うな」
「観たくもない動画を流し見して、時間を空費する。そんな生活、恥ずかしくないのか」
やめろ──俺は悲鳴を上げる。
「どんな大人になりたかった。お前の夢はなんだ。叶えられたか」
「……手伝ってくれる、父さん?」
「手伝うとも」
言質は取った。
俺の好物は親の脛。夢は、それを貪ることだ。
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