No.45「人の心があるのなら」
鬼のヒエラルキーは角の多さで決まる。だから一本角は虐げられるんだ、と赤鬼が涙ながらに語った。
彼の身体には、暴行の痕が無数にある。
「人の心は無いのか」
私は、眼前の人によく似た生物を、その種全体を哀れんだ。しかし、彼は言うのだ。
「あるさ。あるから、こうなる」
私は己の哀れを知る。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます