紙切れにあったメモ(その三)


表情筋が蠢く阿呆ヅラ

いつ決壊するかもわからないニキビ

ワイヤー入りの顔の曲線

蝋で埋め合わせた皺


まだ眠っていた方が醜くなかったのに…


屍人の如く枯れた枝のように

朝が始まる前の青白い焼け跡のように

風化して塵になるように


そんなふうに生きたかった。

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