新型コロナウイルスを撲滅するには、天然痘に対する牛痘を作ること

新型コロナウイルスには、それにまさる「牛痘」で対抗する

　ということで、新型コロナウイルスの感染拡大の世界的脅威を排除するには、現在のワクチン偏重を考え直すべきです。

　今必要なのは、「新型コロナウイルスを撲滅する」ことです。

　そして人類が撲滅に成功した唯一の感染症が「天然痘」でした。

　「天然痘」と「牛痘」の関係を知れば、ワクチンよりも撲滅する可能性の高い手段が見えてくるのではないか。

　その立場に立って論じております。

　なぜ「牛痘」で「天然痘」が撲滅できたのでしょうか。

　それは「牛痘」が「天然痘」よりも拡散力が強く、体内でも「天然痘」よりも優位で増殖せず、人体にほぼ害がなかったから。

　つまり副反応を気にすることなく、多くの方が「牛痘」を接種すれば下位の「天然痘」は駆逐されてしまうのです。

　となれば、人類が新型コロナウイルスを撲滅したいと欲するのなら、「現代の牛痘」を作成するべきなのです。

　ただ「不活化ワクチン」とは異なります。

　「不活化ワクチン」はウイルスを弱毒化・無害化して接種するタイプです。

　これだけ読めば「牛痘」かと思いますよね。

　ですが、最もたいせつなものが抜けているのです。

　それが「拡散力」です。

　現状のデルタ株以上の「拡散力」を持ち、デルタ株よりもウイルスとして優位になるものが「現代の牛痘」です。

　残念ながら「不活化ワクチン」には「拡散力」も「優位性」もありません。

　もし双方揃っていたら、中国シノバックの「不活化ワクチン」でじゅうぶんだからです。ですが国民の多くが中国ワクチンを二回打ったのに新規感染者が爆発的に増えているのです。

　もちろんどんなに優秀なワクチンでも、感染を止める効果はありません。

　ですが、体内で増殖し、他者に拡散する。これではワクチンとしては使い物になりません。

　「現代の牛痘」を作るには、現状ではmRNAワクチンの作成方法を獲るしかないのです。

　ですがRNAの遺伝子操作で生み出しているため「拡散力」も「優位性」も有していないのです。

　だからこそ、今求められるのは「人体に無害で」「デルタ株よりも拡散力があり」「デルタ株が増殖できないほどの優位性を持つ」、「現代の牛痘」なのです。

　そのことにワクチン製造会社が気づかなければ、新型コロナウイルス感染症を抑制する手段はないのかもしれません。

　私は気づきをエッセイにしましたが、同じことを思いついた生物学者がいてくれると期待しています。

　「現代の牛痘」は、遺伝子操作が可能な人間だからこそ、短期間で生み出せる可能性を有しているのですから。

　連載はここで終わります。

　今回の気づきは、東京の新規感染者数から2,848人となったことと、BS-TBS『報道1930』の武漢起源説の討論から得られました。

　「天然痘」が唯一撲滅できたウイルスなら、新型コロナウイルスを撲滅したければ、同じ作用を生み出すしかないでしょう。