紅銀の鬼~捨て子の最強マフィアと元捨て子の仲間達~

第1章 黒葉とゲスイーノ

プロローグ

ある廃工場


静かな夜に雄叫びの様に響く人々の声、銃撃の音、そこには1人の女性のような男と対峙している30人の敵がいた。


??「おいおい、1人に対してこの人数はきつくねえか?」

そう言った本人は、余裕綽々で笑みをうかべている。焦ってる様子など微塵も窺えない。

月の光に照らされたその顔は妖艶さを纏っており、それだけでも恐怖を煽り、戦意を喪失させるには十分だった。


そして血のように紅いその両目を見開き

??「じゃあ、さっさと片付けるか」

そう呟いた瞬間、相手の姿が消えた。

相手の男達も見失ってるようで、周りを見渡し焦っている。

ボコッ「ぐあっ」

1人の男のうめき声と共に、1人また1人と倒れていく男たち、気づけば、立っているのは1人だけだった。しかしその男は戦意など微塵も残っておらず、ただそこに呆然と立ち尽くすのみ。

ボコッ「あ…あ…おまえは、、いった…い」グハッ


??「お前たちの喧嘩を買った者だ…。」

そう聞いて、その男の意識の薄れゆく中、最後に見たものはとても綺麗な銀色の髪のみだった…。


??「ふぅ、終わったか」プルルルル

??『凛怜?もう終わったの?』

凛怜「あぁ、俺だ、問題なく終わったから後処理を頼む、それじゃまた後で…。」

そして、凛怜と呼ばれた女性のような青年はその場を後にしたのだった…。


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