第14話 自称、発祥の地へ
サクヤは荷物をまとめながら、旅先で知り合ったドイツの友人にメールを出してみた。
しばらくして届いたメールを読んで、サクヤは目をおおきく見開いた。ドイツではバウムクーヘンはポピュラーではないことに驚き、「そんな菓子があることをいま知った」と返事がきてさらにびっくり。
インターネットで調べながら、困難な旅になる気配を感じずにはいられなかった。
なぜなら、元祖や本家を名乗る店が各地に存在しているからだ。しかも妙に固かったりパサパサしていたり、甘すぎて日本人を満足させてはくれない味もあるらしい。
在留邦人の間では、「激安有名スーパーの自社ブランド商品が一番口にあう」との評判がある。
おいしい本物のバウムクーヘンはどこにあるのだろう。
ネット検索を進めていくうちに、ついにバウムクーヘン発祥の地を自称する街をみつけた。
ドイツ北部、ザクセン・アンハルト州ザルツウェーデルである。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます