新着メッセージ
@yu_kko
第1話
私は、中岡留里。私は今まで人生の中で
これといって特別なことはなかった。
だけど、私の大きな溝は今も深いまま。
中学3年生の春、気づけばもう中学校生活に終わりが近づいていた。そんな中私は3年間続けてきたバドミントン部に今まで以上に力を注いでいた。
もちろん、強いわけではない。そこまで運動が好きでもない。なんのためにやっているのか,それは単に部活のメンバーが好きなだけだった。その1人の
山田幸希は、私と3年間クラスが同じで、みんなを笑顔にさせるムードメーカー、少しおかしなところもある細身の男友達だった。幸希は、勉強はできないものの、バドミントンは一人前にうまく、部活中の幸希は輝いて見えた。ある時、部活でヘトヘトになってくたびれている私に幸希が「中岡ーそんなんでバテててんの、だから上手くならないんだ!」と自分のことを棚にあげるようににやけて言った。「うるさいなぁー幸希だってバドが上手くても勉強できないじゃん!」と私は少し強気で言い返した。
「それはそうだけど。。。じゃあ!中岡これから受験もあるしおれに勉強教えて!」と急に言い出した。私は驚いた、ずっとクラス一緒で気まずいこともなかったがかと言ってすごく仲のいいわけでもなかったから幸希に勉強を教えるなんて初めての事だった。動揺しながらも「えっあ、うん、私で良いなら全然大丈夫だけどまず自分で頑張りなよ!」とまた強気で返した、幸希は「はいよー」とゆるく返してまたコートに入り友達と試合を始めた。私は心の中で何かもやっとするものがあった。いつも見慣れている幸希のプレーが今日はなんだか
一段とキラキラして見えている。家に帰るとスマホの液晶に新着メッセージの文字が表示されていた、幸希からだった。「これからほんとに勉強教えてな!クラス一緒やからわからんところあったら聞きに行く!」少しめんどくさいなと思いながら「わかった、じゃあ来たら教える」と返信した
「ありがとうな」と幸希の返信で今日の出来事は終わった。
新着メッセージ @yu_kko
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