前略 微ロリ魔王少女にＴＳ転生しました。 かしこ。

第39話

　家の中は20畳位の大部屋と6畳位の個室と物置部屋の3部屋あった。

トイレとか風呂とかは残念ながら無いようだが、誰かが今までこの家に住んでいたように、テーブルの上には何か入ってる瓶や固そうな四角いパンがはいっている小さな箱が置いてあり、何枚も毛布があった。

個室はベッドにクローゼット、机と椅子があり、本棚にはびっしりと本がならべてあった。

木箱があったので開けると、ガラス製の実験器具にようなものが入っていた。

『錬金術で使うの器具デスネ』

ふーむ、本棚に並んでいるのは錬金術の本かな？

『そのようデスネ。

　錬金術に興味はあるデスカ？』

ポーション作りはスローライフの基本スキルだから気になるな。

『了解デス。

　カリキュラムの作成しますか？』

カリキュラム？

そうだな、これは勉強するから頼む。

『早速始めますデス』

クローゼットの中には、シルクのようなスベスベの生地を使った女性用の服が掛けてあり、引き出しには大きな宝石が埋め込まれたティアラなどのアクセサリーと下着類がならべてあった。

ほほー。

服はちょっと大きめな感じだけど、着れないことはなさそうだな。

ブラジャーは大きな・・・

まぁ、この貧相な体にはいらんか・・・

アクセサリーは高く売れそうだな

パンツもいっぱいある。

でも使用感がある他人が履いたパンツは抵抗あるな。

ん？　紫色のやたら豪華な紋章入りの紙封筒がある。

中をみると白いパンツが入っていた。

生地に擦れた感じがないし、新品じゃね？

・・・

・・・

・・・

反応ないな？

『カリキュラム作成中デス』

そうか、忙しそうだな。

とりあえずシャツと新品のパンツは履いておこう。

お！

ズボンもある。ちょっと大きいけど裾を上げたらはけないことないな！

・・・

・・・

・・・

よし！

長袖シャツにブカブカズボン。

ちょっとルーズな感じだけど、これはこれでいい！

ちょっとサンダルもあったので、完璧だな！

続いて、物置部屋を調べる。

中にはとてもまずそうな干し肉と四角に圧縮された。堅いパン、水の他に高そうな装備が置いてあった。

更に宝箱っぽい鉄製の箱があり、開けると・・・

何と大量の金貨が入っていた！

うほほほ！

相棒！　これで俺は大金持ちじゃね？

すげー！

金貨がザックザクだよ！

これはどこかでまったり、エロエロ系スローライフ出来るよな！

『問題があったのでカリキュラム作成は中断デス。

ところで金貨はどうやって持ち帰るのデスカ？』

は？

この携帯平屋をもって地上にいけばいいだけやん！

『今のあなたでは１００％死にます』

う、そうなの？

死んじゃうの？

痛いのは嫌だな。

でも、蘇え・・・

あ・・・

あーーーー、死んだら装備品完全ロストで全裸復活のチョーハードモード＆クソゲー仕様だったあああ！

全て失ってしまうやん！

『ご愁傷様デス。

　しかし強くなれば良いのデス』

あーーー、なんかチョーやる気無くなった。

あ！　手鏡発見！

しゃーない、毛布もあるし、さっきの続きを・・・

『ぐぅぅ』

腹減ったな、まずはメシくうか。

でもあのまずそうなパンと干し肉はなぁ・・・

『鞄の中にある黒い木箱の中身を確認するデス』

鞄の中のサイコロ位の大きさの木箱を一つ取り出して地面に置くと、みるみる大きくなった。

『この中に弁当がたくさん入っているデス』

相棒、詳しいな。

どうして？

『先ほどの遺体は遥か昔にもう一人の特異点と共にこの迷宮に挑んだパーティーメンバーデス』

え、そうなの？

そういうこと早くおしえてよ。

『建物の個室に入り、ティアラを見つけた時点で確定したデス』

ふーん。

まぁ、いいけど。

『この広場を探せば同じような鞄と家を持っている遺体があるはずデス』

わかった。

どうでもいい話は置いておいて木箱の中にびっしりと詰め込まれている弁当箱を開けると、四角いサンドイッチが入っていた。

食ってみると、まぁ美味しいかったけど。

これから当分サンドイッチだけの生活が始まるの

『YESデス

ただ、この迷宮の森に食材がありますデス』

なるほど、後で探検にいくか・・・

だが、その前に女体の神秘について探検しないといけないよな！

手鏡を持って個室のベットにダイブ！

もう誰にも邪魔されず思う存分探求をしないとな！

まずはパンツの中の観音様に頭を指で・・・

ん、あれ？

パンツの中に指入らないぞ？

ズボンを脱いでパンツを確認・・・

え？

パンツが皮膚にへばりついてる。

なんで？

『それは貞操パンツデスネ』

は？

なんで？

『昔は女性冒険者の必須装備だったという記録があるデス。』

ぬ、脱げるよね？

『量産品の場合、時間がたつと普通のパンツになるです。

魔力込めると再度貞操パンツになるデス』

そ、そうか。

って、量産品かどうかどうやって調べるの？

『・・・

量産品は不明ですが、希少な神級貞操パンツは、紫の紙の袋に入っているデス』

む、紫？

あ、あ、あのさ、神級の場合どうやって脱ぐのかな？

『不明デス』

え・・・

ええぇ！？

ええええええええええええええぇ！！