8.いつかの回想

≪前回のあらすじ≫

エリスからジャンパーに関する計画を聞き、カイルは古巣へ戻る決意をする。


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「どうしたんだい?そんなに悲しそうな目をして」


 その決断が良かったのか、悪かったのか。

 それは未だ分からない。

 だけど、あの時確かに僕は救われたのだ。


「一緒に来ないか?私には君の力が必要だ」


 だからあなたがそう言ってくれた時、僕はとても嬉しかった。

 こんな僕が生きていていいのかどうかはわからない。

 それでも………


「ん?あぁ、今どうすればこの世界を変えることができるのかと考えていてね。フフッ、冗談ではないさ。私は本気でこの世界を変えたいと思っている。だから君も協力してくれるかい?共にこの国を、世界を救おう、カイル」


 救ってくれたアナタのために生きてみたい。

 アナタと共にこの世界を変えてみたい。

 いつしかそんな風に思うようになった。


 だけど、それなのにアナタは………


 僕は、まだアナタのことを信じていてもよいのだろうか?

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