ツナ缶になりたい鯖の缶詰
@sea-bream
第1話 初めての夢
夢は、ツナ缶になる事である。奴はそう言っていた。しかし私には理解できなかった。
他の物は言う、「お前には無理だ、出来っこない。」また別の物は言う、「安定した道が良いに決まってる考え直せ。」物の中にも奴を後押しする物や、面白がって馬鹿にする物、興味がない物、様々いた。
ある時奴は居なくなった。
居なくなった時は、皆焦った。
奴を探す物、帰って来るのを待つ物、捨てられたと怒る物、もう戻っては来ないと泣く物、不安な物、様々いた。
だが奴はもう、戻らない。夢に向かって行動したからだ。しかし、奴の夢は決して叶うことは無い、そのこと事を私は知っている。
何故なら私はツナ缶なのだから。
ツナ缶になりたい鯖の缶詰 @sea-bream
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