S級スキル【竜化】持ちの俺、トカゲと間違われて実家を追放されるが、覚醒し竜王に見初められる。今さら戻れと言われてももう遅い。お前たちは、俺たちの属国として面倒を見てやるよ
229話 聖竜帝国(ホーリードラゴン・エンパイア)
229話 聖竜帝国(ホーリードラゴン・エンパイア)
「俺が考えた国名は――」
「はいはいっ! 私は『超常ドラゴン大国』が良いと思いまーす!!」
俺が言おうとしたところで、サテラが手を挙げて言った。
……うん。
ダサいな……。
「私は『ライルとミルカの愉快な王国』がいいと思う!」
「ここは『赤竜連邦』がいいでしょう」
「『最強冒険者ライルの伝説帝国』で……」
「えっと……。『覇竜帝国』は……」
「アタイは『レッドドラゴン聖国』がいいと思うぜ!」
ミルカ、スピカ、アイシャ、キーネ、シャオが続けて言う。
案を出してくれるのはいいが、どれもネーミングセンスが壊滅的だ。
仕方ない。
「沈まれ。国名はもう決めてある。『聖竜帝国(ホーリードラゴン・エンパイア)』だ」
俺はそう告げる。
我ながら、完璧なネーミングだ。
それを聞いた仲間たちは、納得がいったように頷いていた。
「なるほど。そういや、パーティ名も『聖竜の勇者たち(ホーリードラゴン・ブレイブズ)』だったな」
「若様が治めるに相応しい名前でしょう。感服しました」
「ま、ライルが決めたのならそれで良いのではないか?」
レスティ、ロゼリア、リリアが頷く。
他の面々も、概ね異論はないようだ。
中には少しだけ微妙な顔をしている者もいるが……。
細かいことはいいだろう。
こうして、ナタール連邦改め『聖竜帝国(ホーリードラゴン・エンパイア)』が誕生したのだった。
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