117試合目 されど青春に花は咲く
俺たちは少しの間ゆっくりとしながらも水族館を楽しんでいた。
春馬は眺め、それをさくらは眺め、鈴は写真を撮って水族館に興奮していた。
「すごいすごい!!! これは最高だ!!!」
もはやカメラマンみたいになってるじゃねえか。
「平和なのは春馬だけだな」
「この魚……おいしそうだな……」
おっと魚にとっては全然平和ではない内容をこいつ言ってやがんな???
そのあともじっくりと周り最後のばしょまでたどり着いた。
そこには巨大な水槽と、そこで泳ぐジンベイザメの姿があった。
「わあ!! すごいかっこいい!!!」
「いいですよ~いいですよ~~」
「春馬君かわいいわ……!!!」
三者三様だが、この水槽がすごいってのは一緒だな……。
まるで海を下から覗いているような気分になるほどの迫力とレイアウト。
非常に魅力的だ……!
「しかしいいもんだな。水族館ってのも」
「そうね!! 徹と一緒ってのもあるからかもね」
鈴は素面でそういうことを言うからな。ずるいやつだ。
そのあとはお土産コーナーで自由に買い物をした。
「いやあ楽しかったね!!!」
「そうだね~。でも次はもっと楽しいもんね!!!!」
とうとう自分の行きたいところに行けるからだろうか?
ありえないくらいにはしゃいでいる鈴だがその横でさくらはなんだかそわそわしている様子だった。
(ああ!! ここなのよね!! 私が告白する場所って……!)
密かに自分の覚悟と向き合っている彼女はかなり緊張している様子だった。しかしそんなことを知らない男子二人組は別のことを考えていた。
「なんかおなかすいたよね。どっか食べるところないかな???」
すると目の前にはステーキ屋さんが現れてきた。
「おっと~~? 昼だがこれを食べたい気分だ!! 春馬はどうだ??」
「いいね!! お肉! お肉!」
もうあいつの舌は肉のモードになっている。
ここで決定として俺たちはこのお店に入ることになった。
出てくる肉は大きく味ももちろん良ければボリュームもすごい。愛知のコメダくらいすごい!!!
しかし食事のシーンはもう読者の皆様にはお届けしたのでこれ以上続いてもつまんない。というひとがいるかも知れないのでここのシーンはカットすることにした
そして俺たちは買い物をしようかというときだった。
「僕はどっちでも……。って徹くん!???」
目の前に現れたカワイイ美少女兼美少年が俺の方を向いて名前を呼んだ。
しかしここで会えたのもいいことだ。
「俺たちと一緒に行動をしないか?」
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