23試合目 朝の星
俺たち二人はそのまま窓から出る朝日を見てミルクを飲みつつゆっくりしていた。
すると春馬以外の二人が起きてきた。
「おはよう。って二人早いね。」
紫は感心と驚きが混ざったような声で言った。
「なんとなく目が覚めちゃったのよ。」
それを聞いた二人はそうなんだと相槌を打った。
それよりか春馬はどうした。と紫に聞いた。
紫の話を聞くところによると春馬はまだ抱き枕をぎゅっと握りながらよだれをたらして寝ているらしい。
それを聞いたさくらがまたスマホを持って部屋に向かおうとするので一生懸命止める三人の騒音がうるさかったのだろうか。
春馬が起きてきた。
「おはよ~。って何してるの???」
「春馬君の生寝巻ぃぃぃもごもご。」
一旦黙れと言いながら口を押さえた。
「朝から楽しそうだね!!」
春馬はそろそろ気づけや。鈍感すぎる。
「というか兄さん、朝ごはんを作りましょうか。」
「そ、そうだな!!じゃあまたペアを決めることになった。」
例のくじ引きシステム再来。
結果:柚希&さくらペア
「よろしくお願いします。」
「よろしくね。」
あの二人がペアは非常に珍しい。このタイミングで仲良くって…
「紫、近くないか。」
ソファがおいてありそこに座っていた俺だがかなり広いのに春馬と紫は両隣になぜか座った。
「だめ、、、かな???」
うおおおおおお。めっちゃいい香りする!!!くっそおおこいつは男だ!!!!!!
耐えろおおおお理性いいいい!!!!
「い、いいんじゃね???」
「ありがとう!!!」
「春馬、てめえじゃねえよ。ってかなんでお前も横にいるんだ。」
「僕も一緒に座りたかったから!」
「まあいいけどよ。」
その会話をしてる時にふと前を見た。するとさくらと柚希がこちらをにらみつけている。防御力下がるからやめて…。
一方朝ごはん制作チーム…
「西屋敷、殺す。」
「兄さん。許さない。」
なぜか二人の意見が一致していた。
「っていうかさくらさん。」
「どうしたの柚希ちゃん。」
「春馬君のこと好きなんですか???」
「ふぁ!??えべっべえっべ。そそそそんなことないわよ!???」
わかりやすい。
「好きなんですね。わかりやすいです。」
「なななんでわかったの???」
「というか春馬君以外みんなみてればわかります。」
「紫君も???!」
「はい。」
「不覚…」
さくらは耳まで顔を真っ赤にして恥ずかしそうにした。
「ととところで柚希ちゃんは好きな人とかいないの??」
「いいいいいいいないですよ…!!!多分…」
わかりやす。
「紫くんとか???」
「スン」
え???急に真顔…違うんだ…
「じゃあまさか春馬君???」
「スン」
よかったあああああ。ライバル増えなくてよかった~~~
「ふふ。じゃあ兄さん???まあそれはないk…」
「ばばばbっばっばあ。ちちちち違います!!!!」
ええええええええええええええええええええええええええ!??????
いや確かにあいつは優しいかもだけど肉親よ!????
意外と柚希ちゃんお国様に攻めるタイプだったのね…
こういった感じでお互いの好きな人がばれたので同盟を組んだ二人だった。
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