20試合目  curry and rice

 「ええええええええええええぇぇぇぇ!!!もごもご!!!」

 「ちょ、ちょっと静かにしてください!!気づかれます!!!」

 「さくらさんってこんなキャラだっけ??」

 「こんなキャラです!!!それより続きを聞きましょう。」

男性陣の会話に戻る…

 「お前好きな人いたのか!??」

 「失礼だな~~僕にだっているよ!!!」

 「ちなみに誰なんだ?」

こいつに気になる人がいるなんてそんなの聞いたことねえ…。めちゃめちゃ気になる…

 「西屋敷!!!」

 「俺!???」

 「と柚希ちゃんと紫くんとあずにっくさん!!!」

な、なんだ…likeって意味かあ。テンプレしやがって!!!!

 「す、好きなら名前覚えてやれ…。」


 「私のことすきって言った!!!春馬君が!!!うれしい!!!」

 「さくらさん呼ばれてないし、likeって意味だと思うなぁ…。」

 「紫くん。」

柚希は紫の肩にそっと手を乗せ

 「夢くらい見せてあげようよ。」

と慈悲の目をさくらに向けそっと言った。

 紫は何とも言えない気持ちになった。

そんな会話を女性陣がしている間に男性陣はカレーを完成させていた。

 「できたよ~~~~!!!」

 「春馬きゅんの手作り~~~~!!!」

反応の速度が弾丸か。

 「カレーには隠し味が入ってるよ!!!当てれた人には西屋敷が何でも言うこと聞きます!」

 「おい!???」

 「「「なんでも~~~???」」」

 「ちょ…絶対やばいこと考えてるって!!!!おい!!!」

 そう徹が思うのも当然だ。なぜなら女性陣の顔が完全に獲物を狙うキラーの目になっていたからだ。

 「じゃあさっそく…」

 「「「いただきまーす!!!」」」

デスゲームのゴングはいま鳴った。

 全員はスプーンを持ちカレーを一口食べた。 

 「「「おいしいー!!!」」」

 「この隠し味は徹のアイデアだよ!」

 「まあ。最近はこの味が俺は好きかな。」

 「最近…兄さんが好きなものといえば愛情!」

 「残念不正解だ。」

 「むう…」

 「味的にソースとかかしら?」

 「違うな。」

 「紫さんわかる???」

 「うーん…ベタにリンゴとかかな???」

 「正解だ。」

ふ、普通~~

 「だれだ今心で普通とか思ったやつ!!!ぶっ飛ばしてやる!!!!」

 「まあまあ西屋敷落ち着いて~。で紫君はどんなお願いにするの??」

 「はッ!?忘れてた…」

 「えーっとそうだな~~~。好きなタイプとか教えて!」

 「そんなのでいいのか??」

 「そんなの簡単じゃない。普通人間よ??量産型がすきに決まってるわ。」

 「そうなの!?西屋敷!!!せめて赤い彗星にはしようよ!!!!」

誰がいつロボットアニメの話したよ?

 「おれはその人に似合った見た目ならいい。中身のほうが重要だ。」

 「普通ね~。この中だったら誰がいいのよ。」

さくらさんんん!???そこまでは僕、聞こうと思ってなかったよ!???

 なんだその質問…。この中だと…??正直柚希は優しいがブラコンすぎるのでなし。さくらは論外。となると

 「男だが、中身だけなら紫だな。」

 「え!???なんで???」

 「一番常識人だから。って何にやけてるんだ???」

 「な、なんでもないよ!!!!」

今日という日を作ってくれてありがとう…神様…。

 「なんか紫君が昇天しそう!」

 「え!??そんなに嫌だったか!??」

しかし誤解を重ねた紫だった…



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