あひる

2013.5.9


大人を真似た子供が大人になった

色は変わらないままで色を付けた

新しい服の着心地はどうかな


いつか夢見た場所はまだ夢のまま

大きな口を叩いたなって笑った

涙の底で小さくなったカタマリ


色褪せない きみの涙は

声じゃ 心じゃ 足りないんだって証

愛したものを 疑った日に ねえ

声の 心の 重さを知ったのだろう

伝えたいほど言葉にならないな


夕焼けの色 風や雨 虫の声

星が綺麗だ 幸せな一日だ

恥ずかしいこと 素直に言えるかな


やり切れない 邪魔な感情が

声と心の間で愛情を叫ぶ

扉の前でわからなくなって

いつも願ってた自由を恨んでしまったんだ

大切なほど形にならないな


愛されない きみの涙は

声も 心も たった一つだって証

色褪せない きみの涙は

声じゃ 心じゃ 足りないんだって証

繋がらない 消えた感情も

いつか 必ずって 涙で後悔を笑う

正しさの陰で失った

きみの心は正しいんだよって笑ってほしい

大切なほど形にならないな

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