しみ

2014.11.29


喋る才能に囲まれて 胸で劣等感が騒いで

辿り着けそうにない気がして 白い紙 ぽつりと点を打つ

あんなにも馬鹿にしていたこと それでも自信を無くしたこと

あれやらこれやらにぶつかって 諦めた色はもう戻らない


旨味によく似てる成分を 食わされてどうにか安心か

大きい圧力が働いて 少しずつ今宵も染み渡る

誰にでも出来てしまうことを 僕じゃなきゃ駄目だと言い張った

自分によく似てる分身が 幾らでもいることに気づいて


伸ばせ その腕が正しさを掴むまで

目指せ哀しみを 別れを飾るために 光れ


こんなにも優しいひと達が 傷つく世の中で良かったよ

裏切りもどうにか許してさ 手と手を繋ぐのは綺麗だね

その程度かと笑われたなら そのままの台詞を返すのさ

びしょ濡れの床で独り踊る 楽しみを君は知らないから


伸ばせ その腕で正しさを掴むのさ

目指せ苦しみを 大切を知るために 光れ


哀しみ、沁み、苦しみ、沁み、楽しみ、沁み、色づく


うたえ そのうたを きみがうたうのさ

注げ そのうたを 付け足せ生きる意味を


いつか 正しさをそこに見よう 光れ

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