風の詩

2012.12.4


信じ抜いたり 裏切られたり 頭の中は騒がしいや

皆変わらず自分勝手さ 気付かなくても 気付いても


いつも僕らの真上で光る陽の有り難さに感謝して

ちょっと高尚に見下したりしたおかげで僕は解ったのさ


愛想笑いに疲れたのは 繋がりたいと願ったから

涙の訳を知りたいのは 自分のことと似ているから

扉の鍵を無くしたのは 誰かの声に預けたから

後悔ばかりが目立つのは 昨日を越えた今日だから


今 消えそうな思い出と 忘れてしまいそうなナキゴエと

思い出せそうなこの時が 今の僕になるための僕


突き放したり 抱き締めたり 心の中は騒がしいや

相も変わらず自分勝手さ きっといつまでもこのまんま


いつも僕らの真横で走る時間や笑顔に置いてかれ

黙り込んでは奥の奥まで旅して僕は解ったのさ


孤独が少し心地好いのは いつも隣が騒がしいから

頭ばかりが大きくなるのは よろめきながら歩けるから

言葉の隅が埋まらないのは 心の隅に隠れたから

夢のような嘘を吐いたのは そんな本当を祈ったから


今 消えそうな星空と 届いてしまえそうなこの距離と

触れることのないこの歌が 今の僕が歩ける場所


震えた声が真っ直ぐ届く ぶつかった肩がすれ違う

遠ざけるための醜い言葉が誰かの芯まで揺らしてる

心じゃまだまだ足りないから言葉や物に託したのに

伝わらないから何回だって同じところでもがいてる


今 砕けそうなこの夢と 遠い昔に描いた夢を

繋いだことは確かなこと 今の僕が歩いた場所


正しさばかりに惚れ込んで 失くしてしまいそうなこの声が

誰にも届きはしなくても 大切だってこと 思い出した


愛し合ったり いがみ合ったり 瞼の裏は騒がしいや

ずっと変わらず自分勝手さ きっといつまでもこのまんま

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