ペンギン仕掛けの目覚まし時計 2 序章

 とあるマンションの窓から外を眺めながら煙草のようなものを吹かしている生き物がいる。

彼は遠く瞬く夜空の星を眺めている。

全ての星を見ているのではなく、一点の星に集中している様にも見える。

其の星は遥か遠くにあるのか、其れとも小さな星なのか、瞬いては暗闇に紛れてしまったりを繰り返している。


 彼は、昔の事を、そっと思い出してみる。


 そんなに遠い過去でも無いのに、何故か随分と昔のような気がしてならない様子だ。

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