ゲーム中の弄り
あれからラミに話を聞かせろと言われていたが、気の毒だがラミはどうやらクラスの女子に半ば強引に女子会に連れていかれたようだった。時間も空いたので放課後、僕は友達とゲームすることになった。友一の妹でたまにゲームを一緒にやる間柄の小崎ちゃんと友一と僕の3人でゲームをプレイするのが最近のテンプレになっている。
ただ、今日はいつもとは少し違っていて初めてボイスチャットと言う通話機能を用いて遊ぶことになっていた。
「あー羽!右側の岩の奥に1パーティーいるよ!」
と小崎が慌てながら僕に敵の情報を伝えてくる。それもそのはずだ。今やっているゲームはバトルロワイヤルゲームで残りの敵は僕達チーム含む数チームで初めてゲーム内で優勝がそうなのだ。
「わーった!小崎も周囲の見張り頼んだ!」
「羽一と小崎敵チーム移動してるぞ!」
と僕らが少々興奮しながら会話をしていると微かにドアがカチャと開く音がした。
「は、羽!もしこれ勝ったらお祝いに兄貴と3人で焼き肉食いに行こうな!」
と僕が玄関に意識を向けているなか小崎が可愛らしく僕に呟いてくる。だが、僕はそれどころではなかった。
(ラミ家に帰ってくるの早すぎないか!?まだ、5時なんだけど。ラミが家にきてると分かったら友一と小崎が弄ってくる気がする...それとラミにも白い目で見られそうだ。)
「あれっ?羽!なんか、羽の家から音がなってないか?まさか女連れ込んでる!?ってないかー」
と小崎は優勝が近づいているからかテンション高めに笑っている。こいつはへんな所で鋭いなと思いつつ
「な、なわけないだろ!!!僕だぜ!そんな女の子連れ込めたら苦労しねーよ」
と僕は自分でも悲しくなる程の自虐ネタでこの局面を切り抜ける事にした。
だが、そんな僕の努力も虚しくリビングのドアがガチャと無慈悲にも開いてしまった。
「...ただいまー!ってどうしたの?」
と僕の顔色の悪さから感づいたのかラミがそんな事を聞いてくる。
僕はマイクに声が乗らないように小声で
「通話しながらゲームしてる。悪いが話しは後から聞くからなるべく静かにしていてもらえるとありがたい。ラミの存在がバレたらあらぬ勘違いをされそうだし」
と呟く。
それから数分、ラミは何もしてこなかったが暇をもて余したのか、うっすらと頬を赤く染め、近くへと接近してき、人差し指で僕の胸からお腹をなぞってきた。
「おっおおおい!!ばっばか...ヤメロ」
と僕は刺激に我慢できず奇声を発してしまった。
すると
「おっおい?勝てそうでおかしくなったのか?」
と微笑みながらやや毒舌気味に小崎がツッコミをいれてくる。
羞恥からか僕が頬を赤らめているとラミが慈しむような表情でこちらを見つめ微笑んできた。
その様子はどこか悪戯っぽい表情であり、だがどこか抱き締めたくなるよう物でともて可愛らしい表情だった。それから小崎の活躍により、僕たちのチームは初めて優勝した。勝利の余韻に浸りたいところだったが、僕は我慢の限界を迎え通話をミュートにし
「や、やめろ!こ、これ!僕以外の男なら理性壊れて多分今頃お前教われてたぞ」
とラミがツッコミをいれるとラミは不満げな表情を浮かべ
「...羽一は襲わないの?...」
とどこか不安げなそして期待が籠った眼差しで僕を見つめてくる。
「...こ、これ以上過激な事をしてきたらそうなっちまうかもな!だからやめろ!」
と僕が羞恥からか下を向き呟くとラミはどこか嬉しそうないじらしげな表情を浮かべ
「...は、羽一えっち...」
と呟いている。あまりにも可愛すぎて僕が放心状態に陥っているとラミも羞恥からか
「ご、ご飯つくってくるね!」
と言い台所へと向かってしまった。僕も、流石にミュート時間が長いと不自然なのでは?と思いミュートを外し僕は小崎達と雑談しているとラミの喘ぎ声が聞こえてきた。
「お、お前の家からエロい声聞こえきてなかったか?」
と小崎からもツッコミを入れられたので僕は何事かと思い台所の方を見るとそこには楽しげにラミをくすぐっている舞さんと助けを求めるようにこちらを子猫のように見つめてくる舞さんの姿があった。おそらくラミの件があり、きょどってる間に舞さんの侵入を許してしまったのだろう。
「...羽!私たちと焼き肉行く約束してるのに女の子連れ込んでるんだー...」
と小崎が冷たい声で僕に呟いてくる。そんな中
「あー!羽一ちゃん久しぶりー!」
とタイミング悪く舞さんが僕に挨拶をしてくる。
「しかも、さっきの声とは違う女の子の声もしてるし...羽のばか!!!」
と僕は小崎に取り返しのつかない程にはやばい勘違いをされるのだった。
~次回~ラミさんと小崎さんとで修羅場になるかもです!?
~作者から~作品のフォロー、ブックマーク的なやつ、評価よろしくお願いします!( *´艸`)
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