応援は虚しく吸われ

 休学になり1ヶ月が過ぎようとしています。


 私の同級生の皆さんは受験勉強の真っ只中、人によってはもう時間を迎えている方もいるでしょう。


 私が正規ルートを外れてからはや半年と数ヶ月。私の同級生たちは私と違い、彼らの夢にひたすら向かい続け、私と違い将来を視認せずともめげずに足掻く。



 そんな同級生たちに対して、私は何もできないのでした。


 私は今、布団の中に潜って一日が私を置き去りに流れていくのをただ呆然と眺め、将来が刻一刻と腐っていくのを見て見ぬ振りして、誰にも会わず誰とも話さず、安全地帯こと布団の中で泣きも笑いもせず過ごしています。


 私は私のために生きることができません。

 それには飽き足らず、

 私は人のために応援さえも届けることができません。



 私は将来、未来永劫、いつか私と生活してくれた優しい同級生たちにと会うことはないでしょう。この時間の流れの中、段々、そして確実に彼らの頭の中から私が消えていくでしょう。


 それを何も感じずに見ていることは、私にはできませんでした。


 あぁ、忘れられていくんだ。

 私は一人になっていくんだ。

 こうやって消えていくんだ。


 こういうお話です。もうここまでくると、他人に意見を求めるもクソもないですね。ごめんなさい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る