異世界ニンジャ

押尾円分

第1話 忍者現る

 1



 剣士は遠距離戦闘に弱く。

 魔術師は近接戦闘に脆い。

 それは単純な理。

 間合いが遠ければ剣術は魔術に及ばず、近ければ魔術師は剣術に抗えない。

 故に魔術師は距離を取り、詠唱をより極めることに勤しむ。

 故に剣士は距離を詰め、剣技をより鋭くすることに努める。

 それがこの世界の理。



 ――だが、例外は常に在る。

 それは妖術を操り、人々を惑わせる。

 それは武術に精通し、あらゆる武器を使いこなす。

 それは暗殺術を駆使し、音もなく命を刈り取る。


 心を鍛え、技を磨き、身体を研ぎ澄ました存在。


 それこそが――



 ――ニンジャである!





穿かれ歪に欠けた月が古城を照らす。

不気味な夜の静寂に響くのは、蝙蝠の羽音とキーキーと耳障りな鳴き声。

古城の最西端の大部屋には、天蓋付きのベッドに精巧な蝋燭台。

家具から壁紙、床に敷かれた絨毯に至るまで贅の限りが尽くされていた。

そんな大部屋に、天窓から射す月明かりを自身の掌に翳す少女が居た。


少女の名はクレア。

その目は虚ろである。が、初めからそうであったわけではない。

クレアは一国の姫であり、好奇心旺盛で快活なお転婆姫であった。

彼女が行う悪戯や大胆な行動は臣下や衛兵達を困らせ、微笑ますものだった。


しかし今は違う。


彼女の健康的な肌は病的な程に白くなり、血色も悪い。

野原を駆け回り、枝を掴み木も登れた手脚も窮屈な牢生活で細く弱っていた。

反面、衣服に乱れはない。寧ろ絹の如く美しいドレスは儀式めいた清潔ささえある。

それは爪先から髪、化粧に至るまで完璧と称せる程に整えられていた。


「姫よ、ご機嫌麗しゅう。今宵も月が美しい素晴らしい夜だ」


扉から演技じみた言葉と共に黒いマントを羽織った礼服の男性が現れる。

男は陶磁器と見紛う程の白い肌で細い瞳孔。赤い瞳を油の如くギラつかせていた。

そして言葉を発する度、見せつけるように白く鋭い牙を覗かせた。


「君を攫ってから三ヶ月かな? 明日は君の誕生会だ。私としても盛大に祝いたいところだが、来客は屍人(グール)くらいしかいなくてね」


男はわざとらしく首をすぼめる。

クレアは反応しない。三ヶ月の間で男の下衆さを理解していたからだ。


「まあ何人かは君の臣下や冒険者達だ。寂しくはないさ。それにメインは私の生誕祭でもある。君は主賓でもあると同時に主品(メインディッシュ)なのだからね。ハハッ」


言い捨て、高らかに嗤うと男の身体が分裂する。

分裂したそれは一瞬で無数の蝙蝠となりキーキーと鳴き声と羽音を立て退室する。

男の正体は人間ではない。吸血鬼と呼ばれる怪物であった。


三ヶ月前、突如城に現れた吸血鬼は

「私の生誕500年に相応しい高貴な血を捧げよ」

と告げ衛兵達を蹴散らしクレアを誘拐した。


事実、クレアは王族の血を引いており吸血鬼の言う高貴な血ではあるのだろう。

だが誘拐した際、クレアはまだ成人していなかった。

それが吸血鬼にとって儀礼的な不都合があったらしく、誕生日を迎えるまでの間、陽の光が射さない部屋に幽閉されることとなった。

一国の姫が誘拐された事態に、国は幾人もの衛兵や冒険者達に救出に赴かせた。

しかしその全てが敗北。命もなく思考も奪われ肉を貪る怪物、屍人(グール)と化した。

そうした残酷な結果と迫る結末に心は擦り切れ、クレアの生気は失われつつある。

自決さえ考えたが「民を殺す」と脅され、それも適わなかった。

結果、クレアはただ無感情に徹し、時間が過ぎていくのを待つしかなかった……。


 ――キィ。


僅かな金属の軋みが不意に頭上で聞こえた。

普段も耳にする風で天窓の蝶番が軋む音。

だが、ただ何となく、理由もなく、クレアはそれに視線を向け、


黒い影と視線を交差させた。


天窓から音もなく部屋に着地した黒い影。

影は全身を墨の如き黒装束で覆い、口もとを布で覆い隠していた。

手脚には手甲と脛当てを装備しており、腰には幾つか雑嚢を有している。

クレアがこれまで目にしてきた衛兵達や冒険者とも異なる見慣れぬ格好。

故に、自身を救出に来た者ではないと直感的に理解出来た。


「あ、貴方は、いったい……?」


 錆び付いた喉を震わせ、問う。


 黒装束の男は鋭い視線を向けたまま暫しの沈黙の後、口を開いた。


「……ニンジャだ」


 ニンジャ。


その存在をクレアは知らない。

否、知る筈もない。

ニンジャとは闇に生まれ、影に忍ぶ者。

故に、その存在は隠匿されている。

ならば何故、黒装束の男「ニンジャ」は自らの素性を明かしたのか!?

……しかしながら、それはまだ明かせない。


「……吸血鬼とやらは、どこにいる?」


ニンジャは静かに、しかし凄味のある声で尋ねる。


「こ、この城の中に……」


「そうか」


だがニンジャは充分だと、或いは時間の無駄と告げるように歩を進める。

クレアは呆気に取られていたがすぐにハッと意識を戻す。


「貴方は、その、どなたでしょうか?」


「……」


だがクレアの問いにニンジャは答えない。


「吸血鬼に挑むのですか……?」


「場合によってはそうなる」


「!? なりませんっ! 死んでしまいます! お逃げ下さいっ!」


「俺の勝手だ」


端的に拒み、ニンジャは部屋から出て行こうとする。


「待って下さ……きゃっ」


それを呼び止めてようとしたが、足がもつれ倒れかける。

だがクレアが転倒することはなかった。いつの間にかニンジャが身体を支えていた。


「…………」


「あっ、も、申し訳ありません……」


「……食事は、摂れているのか?」


ニンジャが尋ねる。支えた際に痩せ衰えた身体付きを感じたのだろう。

吸血鬼はクレアに日に一度のみしか食事を与えていない。

加えて食事内容も血の味を保つ為の、最低限なものばかりであった。


「兵糧丸……俺が拵えた携帯食だ。活力が出る」


ニンジャは雑嚢から布にくるまれた泥団子めいたものを差し出す。

その見た目に戸惑ったものの、クレアは意を決して口に放る。

しっとりとした弾力に僅かな塩気と甘味、独特の味ではあったが不味くはない。

それに栄養が身体に染み入るような感覚さえ、クレアは感じた。


「お前は、ここに長く捕まっているのか」


 ニンジャは確認するように尋ねる。

 クレアも肯定の意を込め頷く。


「吸血鬼の姿を見たか?」


「はい。恐ろしい怪物です。全身から……」


「奴の手にこの紋様はあったか?」


ニンジャは話を遮り、一枚の絵を見せる。

それは二匹の蛇が互いの身体を貪るような絵で、古代文字の「Φ」にも似ていた。


「いえ、常に手袋を付けているので……お力になれず申し訳ありません」


「ならば力ずくで確認する」


ニンジャは立ち上がり部屋を出ようとする。


「お待ち下さい! その、不躾ながらお願いがあります……」


「……助ける余裕はない」


ニンジャは突き放すように、重く告げる。

だがクレアは静かに首を振った。


「父に手紙を届けてほしいのです」


「……なに?」


 予想外だったのか、僅かにニンジャの声に驚きが混じった。


「私は、明日にはあの者に殺されます。ですのでこれ以上兵や冒険者を送らないでほしいのです。この手紙にはそう書きしたためました」


「…………」


「貴方様には貴方様の目的があるかと思われます。ですが何卒お願い致します。この手紙を父に、王に届けていただけないでしょうか」


青い瞳が誇り高い意志を宿し、ニンジャを見据える。

暫しの沈黙の後、ニンジャは手紙を受け取ると懐に仕舞った。


「……これは受け取ろう。だが渡すかは別だ」


「そんな、それでは……っ!」


ニンジャはクレアの抗議を無視し、唯一の扉へと向き直った。


「フンッ!」


そして、渾身の力を込めて扉に蹴りを浴びせた!

扉は蝶番を破壊し、勢い良く通路まで吹き飛ぶと壁に叩き付けられる。


……扉の外に立っていた者を下敷きにして。


「――何とも、不躾な輩だ。私の城に土足で踏み入るとは」


 扉の奥で紳士じみた声が響く。


めきめきと木が砕ける音と同時に扉の隙間から這い出た蝙蝠達が、人の形に集まる。

それはすぐに黒いマントを羽織った肌白の男、吸血鬼へと変貌した。


「しかも礼儀も知らないと来た。不愉快極まるが、他の者共と違い夜に訪れたことのみは評価しよう。……吸血鬼の時間に、ようこそ」


その発言でクレアは理解した。

吸血鬼の弱点は日の光である故に、誰もが日中に攻め入ったのだろう。

だが自身の弱点を誰よりも理解している吸血鬼が、対策を怠るはずもない。

救出隊は裏を掻かれるようにして倒されていったのだ。

しかし、夜とて吸血の時間であることには変わりないことも、また事実だった。


「〈大蛇衆〉を知っているか?」


一切を無視し、ニンジャが問う。

吸血鬼はその発言に一瞬眉を顰めた。


「オロチシュウ、忘れはしない。私の才覚を目覚めさせてくれた者の名だからね。……まあこの呪印は頂けないが、そこは妥協の範疇だ」


吸血鬼は手袋を取り、手の甲を見せる。

そこには先程と同じ、二匹の蛇が互いの身体を貪るような紋章が刻まれていた。


「……充分だ。お前を殺す」


重く鋭い声が地の底から、否、ニンジャから発せられる。

だがそれを吸血鬼は一笑した。


「ハハッ私を殺す? それは無理だ。君はここで死ぬのだからな!」


瞬間、吸血鬼はニンジャの首元に牙を剥いていた。

目にも止まらぬ速度で距離を詰める人間離れした俊敏性!

その牙に噛まれた者は自我を失い屍人(グール)へと変貌。

或いは噛まれた際、身体がアナキラフィシーショックを起こし死に至る。

恐るべき牙が深く食い込む! 

しかし、悲鳴は上がらない。


「――――は?」


代わりに上がったのは吸血鬼の困惑。

首筋に噛み付いたはずの牙が捉えていたものは、丸太であった。

無様なリスのような姿に吸血鬼もクレアも、目を丸くするのみ。


「……空蝉ノ術」

 

呟きの後、一閃。

 

吸血鬼の背後に立っていたニンジャが小太刀を振るう。

すとんと、まるで熟した林檎が落ちるように吸血鬼の首が床に転がった。

度を過ぎた驚愕が沈黙を生む。


「え、え? 何が、起きたのですか?」


「……」


眼前の出来事を理解出来ずにいるクレアを余所に、ニンジャは沈黙を続ける。

鋭い小太刀で警戒を続け、未だ手に固く握られていた。


「……不意を突くつもりか。見てくれの割には浅ましいものだな」


ニンジャは転がる生首に冷たく言い放つ。

その直後、


「……フフフ、ハハハッ、ハハハハハッ、ハァーハハハハッ!」


生首が笑い出すと同時に弾け、何匹もの蝙蝠が飛び出す。

そして再び蝙蝠は人の形へと変わり、吸血鬼となる。


「今の奇妙な術、魔術ではないな! それは何だ! 貴様は何者だッ! 答えろッ!」


「忍術だ」


激昂するに対し、ニンジャは氷の如く冷静な態度を崩さず、答えを返す。


ニンジャが使う術、即ち忍術!

これ以上と無いシンプルかつストレートな答えだ。

しかしニンジャという概念を知らない吸血鬼は、苛立ちを募らせた。


「ふん、何であろうとこの私を殺せまい! どうする次は心臓を突いてみるか?」


「…………」


ニンジャは沈黙で返す。

そして素早く決断を下し、駆け出す!

小太刀を投擲。しかし吸血鬼は身を翻して回避し小太刀は地面に刺さった。

ニンジャは止まらない。真正面から吸血鬼の胸に鋭い手刀を突き出す。

白樺の杭の如く心臓を狙う一撃!

しかし吸血鬼も細く鋭い手刀でニンジャの首を断とうとする、が!


「っ……!?」


吸血鬼の身体は金縛りにあったかの如く動かなかった。


「影縫ノ術」


再びニンジャが呟く。

先程の投擲はブラフであり、真の狙いは吸血鬼の影であった。

小太刀は影に刺さり、一種の暗示じみた効果を発揮させて吸血鬼の動きを止めた。


「オオオオッ!」


大砲の如く突き出された手が胸を貫き、吸血鬼の心臓を捉える。

常人であれば、医者も見放す致命的な一撃であるだろう。


「ハハハハハッ!! これがどうしたというんだね!」


しかしそれでも吸血鬼は平然と笑う。

貫いた身体は蝙蝠へと変化し、散らばっていく。


あまつさえ掴み出した心臓さえも蝙蝠へと変化していった。


「……っ」

ニンジャは素早く手の中の蝙蝠を握り潰す。

が、それさえも更に小さな蝙蝠となって指の隙間からすり抜けていった。


「痛い痛い、か弱い蝙蝠に酷い真似をするじゃあないか!」


蝙蝠達、吸血鬼は不快さを滲ませながら、しかしそれ以上に愉快そうに告げる。

その一部始終を目にしていたクレアは、如何に眼前の吸血鬼が人智を越えた怪物であるかを思い知らされ恐怖した。


だが、ニンジャは吸血鬼の発言に眉を寄せているのみ。


「……痛い?」


「痛いとも。この蝙蝠とて私の一部であるからね。だが所詮は一部でしかない。君がこの蝙蝠を潰したとて膝を擦り剥いた程度だ。さて次はどうするつも――」


話の途中で吸血鬼の、蝙蝠達の視界が黒く染まる。

「フンッ!」


ニンジャが地面に敷かれた絨毯を引き剥がし、風呂敷の如く蝙蝠達を包んだのだ。

そうして袋状となった絨毯を、ニンジャは勢い良く石造りの壁に叩き付ける!

跳ね返った絨毯を今度は床に、再び壁に、再び床に、再び壁に!


「ぐっ! 貴様っ! 何のつもりだ! やめろ!」


袋の中で蝙蝠と化したままの吸血鬼が叫ぶ。

狭い袋故に人の形へと戻れず、叩き付けられる衝撃に身体の再構成が追いつかない。

加えてニンジャは袋の中に金属製のマキビシを混入させていた。

その為、振り回す度に蝙蝠達の身体を引き裂き、突き刺さった。


「やめろ! 貴様っ! この私に! やめ……ぐあっ!」


袋の中から吸血鬼の悲鳴が上がる。分裂と分散の限界を迎えたのだ。

吸血鬼である以上、銀の武器でない攻撃では傷を負わせたとて瞬時に治る。

心臓を白樺の杭で貫くか、或いは陽の下に晒さない限り吸血鬼が死ぬことはない。


だが、痛みは感じるのだ。


無数の蝙蝠と化し、痛みを分散させたとして、その全てに攻撃すれば良い。

吸血鬼の「痛い」という発言は、ニンジャから容赦を奪った!


「ぐあああああっ!!」


最早吸血鬼……袋からは滲んだ血と悲鳴が撒き散らされるのみ。

ニンジャは更に袋を加速させて、床へ、壁へ、ヌンチャクのように振るう。


まさに文字通りの袋叩き!

その容赦ない攻撃に、クレアの瞳に光が戻っていく。


無論、クレアは血と暴力を好みはしない。

しかし、幾人もの衛兵達と冒険者の命を奪ってきた怪物の無様な姿に、

自身の命も脅かしてきた怪物が苦痛に身を捩らせる姿に、高揚していた。


「……!!」


ニンジャはそれに応えるかの如く更に速度を上げた……。






「――くっ、ここは」


吸血鬼は全身に感じる窮屈さに目を覚ます。

身体は依然として絨毯に包まれており、流した血がぬるりと全身にこびり付いた。


「……目が覚めたか。本当に死なないのだな」


「その声っ、貴様、殺してくれるっ!」


絨毯の外から聞こえるニンジャの声に吸血鬼の怒りが爆発する。

今や吸血鬼の思考を支配するのは憎悪と怒り。


あのような礼節を欠いた暴挙に継ぐ暴挙!


四肢を引き裂き、延命させながら腸を寸刻みにし、殺す!


殺す!


殺す!


残虐な殺意を煮え滾らせ、吸血鬼は繭を破るかの如く絨毯から飛び出した。

が、


「ぐああああああああっ!?」


悲鳴を上げたのは吸血鬼であった。

その身体は赤く燃え、みるみる灰と化して粉塵と化していく!


吸血鬼は意識を失っている間に、朝日が最も射す屋外へと移動させられていた。

そして目覚めた際、眩い陽光が無慈悲に吸血鬼の身体を焼いていく。


……吸血鬼の時間は既に終わっていたのだ。


「ぐあああああっ! おのれっ! おのれぇっ! 殺し、殺してやる!!」


身体が焼け落ちながらも吸血鬼は憎悪に塗れた怨嗟を吐き続けた。


「それは無理だ。お前はここで死ぬのだからな」


さらりとそれでいて冷淡にニンジャは告げる。


その意趣返しに吸血鬼の顔が更なる怒りに歪んだが、声を上げる前に塵と消えた。

塵は風に乗って消えていく。それが古城を統べる吸血鬼の、惨めな末路だった。


その一部始終をクレアの顔は眼に焼き付けるかの如く見ていた。


自身を蝕んでいた悪夢の、最期を。


「……これはもう必要ないな」


ニンジャは懐から手紙を取り出し尋ねる。

クレアが静かに頷くと、ニンジャはそれを破り捨て風に流した。


「ありがとうございます。何と御礼を申し上げればよいのか……」


「……俺は自分の目的を果たしただけだ。礼の必要はない」


「それでも、貴方には……」


そこまで告げたところで、遠方から衛兵達が近付いてきた。

国の紋章の旗から、クレアを救助すべく寄越された者であることは明白だった。


「……俺は行く。達者でな」


「あ、あの! せめてお名前だけでも!」


「…………」


奮い出した勇気に、ニンジャは暫しの沈黙の後、口を開いた。


「……ハットリだ」


ニンジャ……ハットリは静かに告げると同時に朝陽へ駆ける。

その速度は凄まじく、みるみる登り行く朝陽に溶けていく。

クレアは心に刻みつけるように見続けた。

 

いつまでも、いつまでも。






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異世界ニンジャ 押尾円分 @nakabata

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