(三)

 そのあと、メイクさん二人の聴取が終わり、次に新婦の真紀が呼ばれた。

 宴会場の端のブースの方から、真紀の大声が聞こえた。宴会場にいた大勢がそちらを見た。

 一通り怒鳴り散らした後、淵野辺警部と女性刑事に付き添われて、ブースから出てきた。そして、爆発のあった控え室側ではなく、反対側にあった宴会場の出入り口へと歩いて行った。

 まさかと私は思った。事情聴取をしていた警部たちに付き添われていると言うことは、これから署に連行されるということだ。重要参考人ということなのだろう。


(続く)

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