第98話 ニャーヒード

さあ、これで今回のはにゃしはオシマイ。

にゃんだけど、少しだけオマケが有るわ。


深夜、ヘレーナさんとライールさんは良く寝てる。


エステルちゃんはなかなか眠らなかった。


「みゃー。

 初任務完了だよ。

 最後の方、良く覚えて無くて。

 いつの間にか父さんがいて……

 ビックリしたけど、あたし頑張ったよね。

 ちゃんと治療も出来たわ」


「…………なんだろう。

 ここのところスゴク気持ちが不安だったんだけど。

 今日はとても気分が良いわ。

 やっぱり任務が不安だったのね。 

 そう言えば今日、夢うつつで誰かキレイな女の人を見たような……

 なんだかあの人、みゃーを思い出させたわ。

 なんでだろ」


興奮してたみたい。

イロイロおはにゃしして、全然眠りそうににゃかったんだけど。

わたしがくっついて一緒の布団で寝てあげて。

猫の温かさに負けたのね。

ついに小さい寝息を立て始めた。


エステルちゃんが眠りについたトコロでわたしは部屋から抜け出す。

音を立てずに静かにお庭へと。


誰かがヘレーナさんの家に近付いてくるの。


不思議にゃ気配。

多分人間じゃないと思うの。



「ああ、気づいてくれたか。

 出迎えゴクロー。

 おジャマするぜ」


現れたのは荒っぽい口調のおんにゃの人。

だけど、スッゴイ美人ね。

ヘレーナさんも美人さんだけど。

オーラが違う。

ミス・ユニバースとでも言うようにゃ輝きをはにゃってるの。


女性は黄金のマントを羽織って、耳にも金色のネックレス。

肌は色白、エイット大胆に肩や胸元を晒してるわ。

男性が見たら見惚れてしまいそうにゃお色気にゃの。

アレ、にゃんだかこの服装どこかで見たようにゃ。


顔立ちも派手。

高い鼻梁、通った眉、金色の巻き毛。

美人にゃだけじゃにゃい。

凛々しさも感じられるおんにゃの人よ。


「凛々しいってのは嬉しいな。

 オレ水と清浄の女神だけどさ。

 実は戦いを司る戦乙女でもあるんだぜ」


水と清浄の女神さま?!

それってニャーヒード様のコトじゃにゃい。


「ああそうだよ」


あっさりとニャーヒード神は言う。

言われてみれば。

この服装、この顔立ち。

街にあるニャーヒード女神の石像を思い起こさせるわ。


「この街にはいくつもオレの象があるからな。

 他の神の神殿も有りはするんだが……

 でもやっぱりここはオレの縄張りだよな」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る