行為

バブみ道日丿宮組

お題:女の、と彼は言った 制限時間:15分

行為

 彼が生きてた頃、とあるグループとしていろいろな性行為を強要された。

 そこに愛はなく、ただ性欲の吐き口として出されるだけ出された。何百、何千という精を浴び続けた。やめてという言葉は当然届くわけはなく、毎日毎日やられるだけやられ続けた。乳首に注射されたり、あそこに瓶をつっこまれたり、薬を打たれたり、種類もたくさんあった。

 妊娠しなかったのが奇跡と言ってもいいだろう。

 高校生活はそんな毎日を過ごしてたのだが、彼はある日車に轢かれて死んだ。

 即死だったという。

 主犯格である彼が死んだのだから、性行為というなのいじめはなくなるはずであった。だが、残ったグループはまだ固執してた。私の身体に魅力があるのかは知らないが、手を伸ばしてきた。

 でも、彼の時にはできなかったが反抗がどうしてだかできた。噛み付いたり、分度器で刺したり、髪の毛をハサミで切ったりと、大分大胆な行動を取ることができた。

 そうして性行為を要求してくる人はいなくなった。

 反抗できたのは彼が怖かったのか、彼に惹かれてたのか、彼にされたかったのか、理由はわからない。

 女としての喜びを教えてくれたから……ということもないだろう。泣き叫ぶのは毎日のことだったし、通学するのだって嫌だった。

「……こういうものなのか」

 私は今グループを支配してる。

 陰茎を握りつぶしたり、ストローをぶちこんだり、包茎の皮をはさみできってあげたりと、様々な遊びをしてる。

 こんなことを彼にされたかったのだろうか。ついてるものもついてないし、違うか。

 これは単なる遊び。性という名の遊戯に過ぎない。

「ここまで切ると赤が目立ってくるんだね」

 だいぶ皮を切り終えた。

 剥ける部分は残ってないだろう。

 常時なにかしらの感触を亀頭が感じる毎日をこいつは体験してく。

 きっとスリル満点の毎日になるだろう。

 その処理をグループ全員に施すと、夕日が教室内を赤く照らした。

「じゃぁ帰るから後始末お願いね」

 赤を吐き続けてる1人にそう告げると、私は教室を後にした。

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行為 バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri

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