第25話
とりあえず、カップルのイチャつき現場から離れた事だし、宿でゴロゴロさせて。
疲れた。
私は他の宿を探すのも面倒だし前回泊まった宿に今回も泊まる事にした。
シャワーを浴びて寝る準備。今日は早めの就寝。家ってどれくらいで買えるのかな。やっぱりさー買って、のんびり余生を過ごすにはそれなりのお金が必要だよね。
ダンジョンに篭ってある程度進める所まで進んでレア素材取った方がいいのかな。それとも、手に職を付けた方が良いのかな。
今出来るのは、マジックバッグ作って売る事や、聖女を生かした薬作りかな。聖女はバレると大変そうだから効果の薄い軟膏作って細々と生計を立てていくのも良いかも。お婆さんになって生活が大変になったら教会に聖女でしたーってお世話になるのはいいね。でもそこまでの道のりを何とかしないとね。
やはり、堅実に行く事を考えると店舗兼自宅が買える位は冒険者で頑張らないといけないね。明日は魔法屋に行ってみようかな。でもベッドから出たくないんだよね。
丸1日ゴロゴロ、グダグダしてようやく、やる気を振り絞り魔法屋に行く決心がついたわ。
ローブを羽織り、魔法屋へ向かった。魔法屋では本が沢山あるし、ゆっくり眺める。
[魔石に魔力を込める][魔力で人は何ができるのか][魔力と薬草]ふむ。面白そうな本が沢山ある。[マジックバッグ 特級本]流石、首都だけあるね。
色々な本が置かれている。高いが、5冊程買った。マジックバッグ特級本を手に入れたのだから、リュックも一つ買ってみる。ルシアンのような格好いい冒険者が更に格好良く見えるデザインも欲しいね。
そこではっとする。
ルシアンの事、意識してたのか。自分。でもさ、ルシアンには彼女がいるし、私には縁のない話だ。私はそう思い直し店を出た。
露店の食べ物を買い、モグモグと頬張りながら宿に戻る。宿で魔法本を読むのに数日は掛かった。流石に特急本。難しかった。さて、理解した所でマジックバッグを作り始めた。
この特級本、只者ではないね。読むのにも魔力を消費し、バッグを作るのに膨大な魔力が必要になる。
3日間程注ぎ続け、ようやく完成。魔力量が少ない人は半年はかかりそう。
軟膏も一つ作ってみた。これは楽に出来たんだよね。魔力は様々な利用が可能らしい。歌や料理、薬などにも使用されているとか。
どうやら効果は物によって短時間で切れるって書いてた。ふうん。そのうち何かに利用できそう。
今回のマジックバッグは期待した通り、時間を止める事が出来るようだ。ただし、使える期間は約3ヵ月。私の作った他のマジックバッグもどうやら期限があるみたい。
込めた魔力が切れると普通のバッグになるとの事。魔力が無くなる前に魔力補充をするらしい。慌てて今持っている鞄とリュックに魔力を補充したわ。
魔力切れで中身が飛び出したら恥ずかしいよね。食べ物が散らかるのも嫌だけど、下着とか絶対、嫌だよね。
さて、そろそろダンジョンに向かうかな。食糧も買いこんだ。今回のマジックバッグで生物が扱えるのは大きい。香辛料とフルーツをバッグに詰めて出発。
今回もしっかりとダンジョン受付に20万ギルを払ってダンジョンに入る。
やはり転移陣は前回使用した所まで使えるらしい。早速10階に転移。今回は20階目指してみるかな。15階以降は中級でも難しいらしく、殆ど人が居ないらしい。ルシアンが言ってた。
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