再人生は冒険者ー組織人から自由人にー
あさまえいじ
第1話 プロローグ
『拝啓 父上様 母上様、お元気ですか。
突然ではありますが、私、リオネス・ラインガードはこの度、騎士の職を辞することになりました。
御二人もご存じだと思いますが、我が祖国バルドホルス王国において、先王陛下が崩御なされた後、長子アサホス王子と次子ヒルネス王子の王位争いが激化致しました。王国中央部だけの宮廷内だけの権力闘争だと、当初は思っておりましたが、次第にその戦果は王国中央部、そして地方へと戦火が広がり、先日長子アサホス王子が勝利し、次子ヒルネス王子を処刑され、漸くの終結を迎えました。
ですが、内乱が終結したと言っても、バルドホルス王国は大いに疲弊してしまいました。多くの血が流れ、物流にも大きな影響が出ました。その結果、国力を大いに減らし、他国の手も伸び、内に外に多くの難題を抱えました。
我々残された騎士に文官共々、何とか国家を立て直そうと奔走しておりましたが、当のアサホス国王が‥‥‥‥遊興に耽り、尚も国庫の残された財も私的流用をする始末、我々残された騎士、文官全員で説得に参りましたが、王からは『私のすることに口を挟むな!!』と言を受け入れて頂けませんでした。
遂には宰相閣下、技術庁長官、財務長官‥‥一人また一人と城を出て行きました。そして私もかつての部下たちと最後の別れを終え、今この手紙をしたためております。
行商人でありながら私のために学費を捻出し、王都での教育を受けさせてくれた父上、母上のご期待に応えることが出来ず、大変申し訳ありません。
また、出来ますれば、当面の間はバルドホルス王国近郊に立ち寄らないでください。治安の乱れ、他国からの侵攻等で危険でございます。
最後に、私も当面バルドホルス王国を離れます。落ち着いたら、いつもの方法で連絡致します。 リオネス・ラインガード』
手紙をしたため、封をする。最後に窓を開け、指笛を吹く。
すると、上空から一羽の黒い鳥が降りたつ。
「じゃあ、頼むな。あと、今日で此処を引き払うから、もうここに来なくていいぞ」
鳥が首から下げている小さな革袋に手紙を入れる。
いつも手紙を届けてくれる私の使い魔だ。故郷を出るときについてきた長年の友にいつもの仕事を頼み、空に飛び立つのを見送る。
「さて、では出るとするか‥‥」
住み慣れた我が家――先王に賜りし邸宅――を出る。
「おやおや、漸くお出ましかね」
家の門をくぐると、門の外には一人の老婆が立っていた。
「これは、マージョ様」
老婆の名はマージョ。先王陛下の側近の一人にして、バルドホルス王国筆頭魔法使いだった方だ。
「ヒヒヒ‥‥アンタを待っていたよ、リオネス」
「待っていた、とは‥‥」
「アンタもそろそろ出て行く頃だと思ってね、最後に一緒に酒でも飲もうと思ってね」
「こんな時分からですか‥‥」
今の時刻は午後の鐘が鳴るまで一時間程前の時刻、今だ酒を飲むには早い時分だと言える。
「お堅いね、こんな時くらいそんな野暮、言うんじゃないよ。ほら、着いといで‥‥」
マージョ様の強引な誘いを断れず、その背を追うことにした。
□
戦火に焼かれることのなかった街中。だが人の気はこれからの先行きに不安があるようで淀んでいた。そんな街中の裏通り、人気のない場所にひっそりと建つ、酒場に私達は来ていた。
「邪魔するよ、店主」
老婆とは思えない足取りで、勢いよく酒場の扉を開く。
「これはマージョ様、いらっしゃいませ」
初老の店主はそんな乱暴な客に慣れているようで、落ち着いた接客をしていた。
「今日は別れの酒だ。それなりのモノを出しな」
「はい、お任せください」
ズカズカと店の奥の席に慣れた足取りで進む彼女に付き従い、席に座る。
「こちらにはよく来られるので?」
「あん? ここはアタシの店だよ。近頃の酒場はどうにも馴染めなくてね、そんで自分好みの店を作った、ってワケさ。王国筆頭魔法使い、なんて肩書きのおかげで、金だけは腐るほどあったからね、年寄りの道楽さね」
「‥‥なるほど」
確かに翌々伺ってみれば、店の内装は非常に凝ったものに成っている。それに先程の店主の物腰、対応を取っても洗練されているし、このテーブルや調度品を見ても高価だと見て取れる。生憎、審美眼は養われていないので、はっきりしたことは言えないが、表通りの一番の人気店よりも余程に高価だと言える。王都の裏通りにこんな店があったとは知らなかったな。
「さて‥‥酒とつまみが来るまで暇じゃ。折角じゃし、アンタの未来でも占ってやるかの」
マージョ様はカードを取り出し、並べだす。
「未来、ですか?」
「そうじゃ。アンタを含め、先王に仕えておって者達はワシにとっては‥‥まあ、なんじゃ、『仲間』、いや、『家族』と思っておってな。そんなアンタらが少しでも良い未来があれば、と思ってな。まあ、年寄りの戯言だと思って聞いておけ」
マージョ様らしからぬ言葉に、驚きを禁じ得なかった。
先王の側近の中でも最古参であり、最も自由に振舞ってきた方だ。規律に厳しい宰相閣下や一部の方たちに苦言を呈されても、笑ってあしらっておられた。
そんな方の口から『家族』と言われるとは、何とも心に期すものがあった。
「さて、リオネス。この中から一枚を選びな」
テーブルを見ると、左、真ん中、右と三枚のカードが裏返しに置かれていた。
私は特に気にせず、真ん中のカードをめくった。
「ほう、『獅子』のカードか。お前さんはほとほと縁がある」
「『獅子』ですか‥‥それは一体どういう?」
「まあ、その話は‥‥飲みながら話すかの」
マージョ様は視線を私の後ろに向ける。
そこには店主が控えていて、私達の様子を伺い、控えていた。
マージョ様はテーブルからカードを自身の手に戻す、ただ一枚、『獅子』のカードだけを残して。
「失礼いたします」
恭しく一礼をした店主は、音もなくワイングラスを私達の前に置き、料理を並べる。
そして、それぞれのグラスにワインを注ぎ込む。
「さて、ではリオネス・ラインガードの前途を祝して、乾杯」
互いのワイングラスを打ち合わせ、甲高い音が響く。
「ありがとうございます、マージョ様」
礼を言い、一口ワインを口に含む。
すると、口の中に芳醇な味わいが広がる。
「おお! これは凄い」
晩餐会に招待されたときに呑んだワインよりも、なお一層味わい深い。
「ヒヒヒ‥‥驚いたかい、アンタの経験の中でこんなに上等なモノを飲んだこともあるまい。アンタも貴族の催しに参加して舌が肥えてるかもしれないけど、貴族たちが振舞うもんなんてロクなもんじゃないね。‥‥この国の貴族共は大層な見栄っ張りばかりで、高ければ高い程良いと思ってる。本当の価値も知らない愚か者ばっかりさね。だからただ高いモノを振舞えば良いと思っておった。だから‥‥‥‥この国も終わりさね」
「‥‥マージョ様」
マージョ様は酷く気落ちして呟いた。
「先王が生きていた頃は‥‥良かったね。先王の下に才ある者達が多く集まった。宰相、技術長官、財務長官、軍師、それに騎士団長であるアンタ、アタシが知る中で最高の人材が集ってきた。楽しかったね、アンタらと一緒だったときは‥‥軍師が立案して、技術長官が必要なモノを用意して、アンタが実行部隊を率いて勝利する。その後は宰相と財務長官が政策を打ち出し、王国に併合していく。みるみる領土が広がっていった。アタシが何年頑張っても、国土を守るので精一杯だったのにね。そんな理想が何時までも続くと思ってたんだけど‥‥残念ながら、夢は何時か覚めるもんだね。先王が死んで、直ぐにこんな状況さ。国土の縮小は始まってないけど、それも近いうちに始まるだろう。西のカイゼル帝国も東のプレジデン共和国もアタシら王国が憎くて仕方ないだろうし、もう既に国の柱石にになった人材たちも国を離れた。今度の侵攻は防げないだろうね」
「‥‥」
「ま、アンタも含めて5人には恩はあっても恨みなんかないからね。こんな斜陽な王国に残って尽力してくれ、なんて言えやしないね。ましてや、あんなアホ王子に仕えろ、なんて勿体なさ過ぎるし、申し訳なさすぎる!!」
勢いよくワインを煽り、勢いよくグラスを叩きつけるようにグラスを置く。
「はぁ~、バカ王子が生き残っても、アホ王子が生き残っても、どっちもどっちだったよ。こんなことになるんだったら、もう一人先王に作らせておけば良かったね。ああ、失態だね‥‥」
ワインを手酌で注ぎ、更に勢いよく煽る。
「‥‥マージョ様、そのような呑まれ方をされては‥‥」
「なんだい! アンタもあの理屈っぽい宰相の嬢ちゃんみたいなことを言うのかい!」
「いえ、そのような事は‥‥ただ、あまり無理な呑まれ方をされては、お体に障ります」
「フン、もう長生きしなきゃならない理由もないし、心配してくれる人間だっていやしないさ。それに、こんな愚痴に付き合ってくれるのなんて、アンタらくらいしかいないさね。だから、アンタらがこの地を離れる前に愚痴に付き合わせようと思ったのさ。‥‥ああ、アンタも好き勝手言いたいこと言ってきな。真面目なアンタの事だ、腹の内に溜め込んでた不平不満くらいあるんだろう。新しい門出の前に、吐き出していきな」
そう言って、マージョ様は私のグラスにワインを並々と注いでいく。
そして目で、飲め、と催促してくる。
仕方ない、と決心し、勢いよくワインを煽る。
「ヒヒヒ‥‥良い飲みっぷりだね」
そう言って、マージョ様はまたワインを注ぐ。
また勢いよくワインを煽る。すると、段々と酔いが回ってくるのか、陽気な気分になってくる。
「ああ~、全くやってられない!」
「おうおう、何がやってれらないんだい?」
「あ―――、王国の中枢に佞臣が多かったことです。アイツら、戦場にでもしないのに口だけは一人前で、やれ戦費が掛かり過ぎるだとか、やれ負傷者が多すぎるだとか、そんなに言うならお前らが戦場に立てよ!」
陽気な気分になり、口が軽くなったのか思いの外、饒舌に語りだした。
「敵兵3万を相手に1000で対抗しろ、とか何考えてんだよ! 俺以外にそんな真似できるかてんだ!! おまけに増員を要請すれば、まともに使える人材は来ない。新兵ばっかり送ってきやがる。人を増やしたんだから、それで成果出せ、とか数と中身が合ってないんだよ!!」
「ああ、西の帝国との国境線の防衛の時だね。アタシが戦地に向かった時には、アンタが粗方倒してたけど‥‥」
「10日かけて優勢に持っていけましたけど、10日間は地獄でしたね」
あの時を思い出すと、本当に気持ちが滅入る。見渡す限り、赤い血の池が広がっていた。新兵たちも多くがあの戦場限りで退役するほど、退役しなかったのは戦闘ジャンキーに変わってしまった。今も、戦場を求めて最前線に嬉々として逝っている。
「まあ、おかげでカイゼル帝国が王国に侵攻してくることは随分減ったからね。『紅蓮の獅子』と言われだしたのが、あの頃かね」
「ああ‥‥確かそうですね。あの時に先王陛下に家名として『ラインガード』を頂きましたし、三大騎士団の将に任じられたのはあの頃ですかね」
西のカイゼル帝国との国境警備に回されていたのが新兵の頃だった。それから4年の間、国境から離れられず、激戦を潜り抜けてきた。気づけば古参の部類に入り、カイゼル帝国からはエース級の警戒度を示された。
15年前、無事に国境警備を終えた後、私には重責が与えられた。バルドホルス王国の三大騎士団『レッド』『ブルー』『イエロー』の内、『レッド』の名を騎士団の団長に任じられた。
「確か15年くらい前だったかね‥‥アンタ、あの頃いくつだったんだい?」
「‥‥20ですかね」
当時としては異例の人事だった。僅か20の若造にその地位を与えるとは、と散々に宮廷内で誹りを受けた。だが当時の先王陛下がその声を一喝した。『ワシの決定に不服があればワシに直接言え』とその言葉で宮廷貴族は皆押し黙った。
私は陛下の期待に応えるべく、更に功績を積み重ねた。
「随分と若かったねえ。まあ、力ある者にはそれ相応の地位と責務を与えるのは当然さ。それに若いと言っても、ハッキリ言ってアンタよりも上手く戦場を潜り抜けれる奴なんざ、当時の王国にはいなかったさ。当時の王国の国力でカイゼル帝国を相手に国境線を防衛出来るなんて誰も思っていなかったさ」
マージョ様は私のグラスにワインを注ぎながら、褒めるように言ってくれた。いや、たぶん本心から私を賞賛してくれているんだろう。
「その後からだね、アンタが東のプレジデン共和国との戦闘に参加したのは」
「ええ、『レッド』騎士団団長としての初任務でした。当時は色々失敗しましたね」
15年前、当時の私は右も左も分からず、只管に自問を繰り返していた。
これでいいのか、こうすればよかったのではないか、と正解を探し続けた。
先代騎士団長は私に対し、敵愾心を向けてきていた。ポッと出の若造にいきなり地位を奪われては、そう思うのも致し方ない。だが、先王陛下のお言葉もあり、私に直接言うのも憚られ、徹底的に無視される結果となった。
部下たちにしても、団長とは言え新参の若造に命を預け付いてこいなど言ったところで従える程の信頼は築けていなかった。付いてきてくれたのは、かつての国境警備隊時代からの部下たちだけだった。
私はまず出来る事から始めた。部下たちを小隊の隊長に据え、実戦に共に出た。最初は小規模から徐々に、部隊編成と戦場の規模を上げていった。5年も共に戦い続けた結果、私の指示に従い、命を預けてくれる多くの仲間達が出来た。ただ残念ながら、信頼を築けなかった者達の多くは戦場で命を落とすか、退役し、戦線を離れていった。
「でも、アンタは共和国との戦争に勝利して講和を呑ませた。噂に名高い『レッド』騎士団、その団長としての初任務は見事に大成功だったじゃないか」
「講和を呑ませたのは私ではなく宰相閣下の功績です」
そうだ、あの頃だったな、宰相閣下に出会ったのは‥‥
「共和国との戦争が終結した、今から10年前に宰相閣下が表舞台に立たれました」
「ああ、そうだったねえ。まさか、あんなお嬢ちゃんが二大国家の一つである共和国相手に講和条件だけで国土の割譲まで要求してもぎ取ってくるとはね。当時のお嬢ちゃんは確か‥‥」
「22歳でしたよ。当時の宰相閣下の御年は」
「ヒヒヒ‥‥そうだったねえ。最近思い出話を当人として時には、教えてくれなかったからね」
「ほう、そのような話をされる間柄だとは‥‥」
宰相閣下とマージョ様は『犬猿の間柄』、という訳でなく、規律を重んじる宰相閣下が自由きままな筆頭魔法使いであるマージョ様に苦言を呈する、という関係性だ。マージョ様もハイハイ、と聞き入れるフリをされ、それで宰相閣下が更に苦言を呈す、と言うのが先王陛下が存命時にはよく見られる光景だった。
「‥‥お嬢ちゃんが王都を離れる前に、この店に招待してね。まあ、今みたいに酒を飲みながら思い出話をしてたのさ」
「‥‥そうでしたか」
マージョ様が寂しそうに言った。
宰相閣下の事を好ましく思っていたのだろう。マージョ様は嫌う相手ならば、徹底的に無視するし、最悪実力行使で消したこともあるそうだ。宰相閣下に対しては、まるでそんな気配がなかった。宰相閣下がいなくなって一番寂しい思いをしたのはマージョ様かも知れないな。
「‥‥アンタもお嬢ちゃんも気真面目が過ぎるね。思い出話のほとんど今の地位に至った話とは‥‥」
「申し訳ありません。思い出話で出る事など戦場の話しかなくて‥‥」
思い起こせば騎士となった後、記憶に残っているのは戦場での事ばかりだ。20年に渡り戦場を渡り歩いてきた。騎士団の誉たる三大騎士団の団長にまで上り詰めた。騎士としての悔いはもうない。
だが、なにか引っ掛かるものはあった。
「他の三人はもう少し違ったがね。技術長官は新兵器の構想に有用性についてだし、財務長官は次の相場は小麦がアツイ、とか投資話を話してくれたし、一番聞いててまともだったのは軍師のボウヤだったよ。故郷に帰って、弟妹に遊び施設を作ってやるんだとさ」
「そうですか、御三方はそんな話をされたのですか。マージョ様は他の方たちともこのような場を持たれたのですか?」
「ああ、そうさね。アンタで最後だけどね、こんな思い出話が出来そうなのは、さっきも言ったけど、アンタらくらいさ、アタシが『家族』だなんて言えるのは‥‥だから、アンタらが歩む未来に必要なモノをやれるなら、やりたいと思ってね。それでアンタらが内に秘めてるモノを引き出し、これからの運命に必要なモノと照らし合わせようとしたのさ」
マージョ様は私が先程めくった『獅子』のカードを見せ、ニヤリと笑った。
「アンタは内に秘めているモノ、それは‥‥後悔さ」
「後悔?」
「ああ、アンタ自身はそうは思ってないけど、でも現状に至って、後悔してしまっている。もしあの時ああしていれば、こうしていれば、なんて、人なら誰しもが思う後悔さ。でも、アンタの場合はちょっと状況が違う。騎士を辞めることになったのは、この王国でも他の国でも、何処にも居場所がないからだろう?」
「‥‥まあ、そうですね」
王国で騎士を辞めたと言っても、他国に行くわけにはいかない。まして、西の帝国にしろ、東の共和国にしろ、私を殺したいほど憎んでいることだろう。
「今更、他国で騎士ができる程、アンタは無名でもないし、他国の人間を斬り過ぎた。今のアンタは王国を出れば、確実に追っ手を差し向けて殺しに来るだろうさ。それに追っ手を凌いでも、これから先、アンタには安息なんて来ないかもしれないね」
「‥‥そうですね」
「だから、アンタをアタシが逃がしてやるさ。誰にもアンタなんて分からない様にしてね」
「それは、どういう‥‥アレ?」
視界が歪みだした。酒の回りが進んだか、いや、これは‥‥
「‥‥っ、一服、盛りました、ね」
「ヒヒヒ‥‥薬も盛ったが、何よりも、アタシは魔法使いだよ。その薬とアタシの催眠魔法でぐっすり眠る‥‥はずなんだが、アンタ相変わらずの魔法防御力だね。他の4人とは違って、アンタ用に更に強力な薬と魔法術式で構成してるのに、これでも抗うとはね。これは本気を出さなきゃならないね」
「うっ‥‥‥‥」
限界まで抗ったが、自身の意志を保ちきれず、意識を失った。
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