悟りゲーム 開催編(パート9)
@sorano_alice
第1話 アリスによる新ゲーム
まず初めに、今日の参加者。
横口未来(よこぐち みらい) ベージュの髪をした優しい少女、芯が強く、善人、その言葉が一番ふさわしい人物。合唱部に所属している。とある人物に心を開いてもらうと誓った。とある人物の自殺を阻止することを決意。
黒龍連(こくりゅう れん) 赤い髪と少し長い髪の外見。高校最強の武力を持つことで有名な男性。この地域で名を知らない者はいないだろう、暴力で支配してきた。それなりに人望も高い。また、相手の目を見るだけで大体の相手の特徴を掴むことができるという感を持ち合わせているがどうしてもどうつかみきれない相手が一人いるらしい。何としても本性を暴く模様。高校一年生。(ただし、今回の話では登場しない)
新谷朱音(にいや あかね) ピンクのロング髪と小悪魔的性格で都市伝説や噂話などが好きな情報通。高校一年生。親友は横口未来。バドミントン部に所属していることが判明。また、将棋が上手い。とある人物を自分のものにすると誓った。独占欲が異常に高い。
花野アリス(はなの ありす) 初めはいじめられていた黒いパーカー服を着た青い髪の三つ編みの小柄な少女、自殺願望者であったが未来やほかの仲間たちに出会い徐々に心を開き始めている。中学一年生。とある人と絶対に興味を示すようなゲームを作ると約束した。自分一人でも困難に立ち向かい理想の人物になって見せると決意。
明智香(あけち かおり) 銀髪ロングの髪をした中学三年生。その可憐な姿とは裏腹に運動神経抜群。今は引退したが元女子テニス部の部長をしていた。落ち着いていて冷静である。とある人物に何としても先輩としてテニス部に興味を持たせると誓った。
天野天理(あまの てんり) 赤髪ロングの中学一年生。服装、私物、あらゆるほとんどのものが赤、テニス部に所属しているが控えめに言って下手。黒龍連が唯一つかみきれない相手でもある。その他チェスが上手い。今回の参加者の中では一番謎が深い人物。何事にも興味を示さない。たとえだれであろうと信じないと決意。
大道寺さくら(だいどうじ さくら) 短髪のいかにもスポーツガールという言葉がふさわしい、運動神経抜群、明智香と天野天理とは同じテニス部で大親友。しかし、頭はよくない、馬鹿と言われることもしばしば、常にポジティブ思考。アニメが好きでSNSでは自分の好きな男キャラになり切って話すことが多いらしい、いわゆる中二病。中学一年生。ゲームを通じて少しずつではあるが実力を認められつつある。とある人物に必ずふさわしい実力者になると約束した。
空光(そら ひかり) 第一回の未来曰く悟りゲーム参加者。天才的頭脳の持ち主で鋭い思考を兼ね備えている。金髪でギャルのようなその格好と柄の悪い目つき、服装、身だしなみ。男喋りで友達はいるがあまり多くない。高校三年生。今回の参加者で一番の年上。
11月も12月に入った。空光はいつものように学校から帰宅する途中。そんな時見知らぬ電話番号から電話がかかってきた。
「詐欺電話かぁ?」
一応出てみることにした。
「……」
「やぁ、光かい?」
その声は忘れることもない声、アリスだった。
「アリスか?誰の携帯だそれ」
「僕は携帯を買ってもらったんだよ、よくわからないけどグループというところに入れられたよ」
「おう、これでいつでも話せるな、何のグループだ、変なグルじゃねぇだろうな」
「未来もいるさ、あとは君は知らないと思うけど朱音、明智、天理、さくら、黒龍という人物もいてね」
一度観光した時全員に会っていた。黒龍を除き、黒龍は親戚、元から知っている。
「実は全員知っているぜ」
「なに?そういえば黒龍とは何かしら縁があったようだね。なら話が早い、土曜日にゲームをしよう、景品は蟹食べ放題だ。二人分あってね」
「今週かよ、結構金かかるんだぜ?それに二人分渡されてもな」
「2vs2vs2vs2の協力戦、これも僕の新たな一歩なんだよ」
「まあお前が作るゲームだからそれなりに面白いんだろうな、景品よりもゲームの内容が気になるぜ」
「黒龍と何かしらの縁があるらしいし黒龍に添え付けファイルだったか画像でルールの詳細は載せておくよ、僕はやり方がわからないからないからね」
「まあ、アリスたちと遊ぶのも楽しくないかもな、負けたら罰ゲームとかねぇよな?」
「ないさ、負けたら何もない、それだけさ」
「都会気分も味わえそうだし一石二鳥か」
光はアリスのゲームに参加することを承諾した。
夜、光の元に一件のメールが、黒龍からだ。ルールと書かれている。
ルール
・開始は今週土曜日午前十時、集合は午前九時
・ランダムで1~4まである二つの数字の中で1枚引いてもらいその書かれた指定ポイントに移動します。
・そこで王と配下を選んでもらいます。配下が脱落すると王は生き残りますが、王が脱落すると強制的に配下も脱落し全滅します。
・参加者全員の最初の持ちポイントは1ポイント、このポイントは以下に使います。
・繋がっているチームを告発するのに1ポイント、同じチームが繋がっていることがわかれば1ポイントは消費されず戻ってくる上に自分はさらに1ポイント追加で獲得できます。
・逆に他の人物が繋がっていると誤った告発をしてしまった場合、その他のチーム二チームに追加で1ポイント点数が入ります。自分が告発した1ポイントは消えることはありませんが相手にポイントを与えてしまいます。
・2ポイントを使うことで誰かを追放し脱落させることが可能です。もしそれが王で脱落すればそのチームは全滅します。ただし追放された側は2ポイントを失うことで脱落を阻止することができます。そうなると追放した側、追放された側はお互い2ポイント失うことになります。
・また、チーム内であればポイントを王に託すことや分け与えることが可能です。ポイント移動は自由です。
・告発などは全てグループチャットで行うため誰が誰に告発したかが分かる仕組みになっています。
「なかなか複雑なルールだなぁ」
光は勝ち筋を考える。
「上手くいけばいいけどな」
土曜日当日、ルールはアリス含め八人にいきわたっている。
「このゲームはいかに相手の行動を把握するかが重要だ、今回はペアの特徴を最大限に活かしこのゲームに勝利する。今回は光もいる、面白い勝負になりそうだ。彼女たちも来たようだ」
「またこの会議室なんだねアリスちゃん」
「いい勝負にしようねー」
「ふむ、なかなか興味深い内容で私としても楽しみだよ」
「はぁ…眠い…」
「やっほー、今回は勝ってみせるよー」
「景品はしょぼいがゲームは相変わらず興味がそそられる、なぁ?」
「おう、まあな、このメンツなら誰と組んでも問題ねぇな」
「あ?お前ら知り合いだったのか」
「偶然な、それにしてもデカいオフィスビルだなぁ」
「そんなことより、ここに8枚のカードがある。1~4と書かれた2枚ずつの8枚のカードがね、まずは誰にも見せず引くといいよ、僕は最後に引こう。イカサマされたと思われたくないからね、言い忘れていたけど市街地外に出るのは禁止だよ」
朱音、未来、明智、天理、さくら、黒龍、光、アリスの順でカードを引く。
アリスは携帯を取り出し10時に開始と告げる。アリスは黒い携帯を買っていたようだ。
お互いがお互いの目的地へ行く。
「ここかな?今回の仲間は誰だろう」
そして未来は相方を知ることになる。
未来は誰の相方なのか、王なのか、配下なのか。
「指定の位置はレストランかー」
ジュースを飲みながら待つ朱音。相方がやってきたようだ。
「なるほどねー、どういう戦法がいいかなー」
朱音に焦りはない。むしろ楽しんでいる。
黒龍は目的地に到着。
「よし、負けてばっかってのもつまらねぇしなぁ」
黒龍の相方がやってくる。もちろん黒龍の見知った人物だ。
「お前か、なら勝ちに行くとするか」
明智も同じく目的地へ。
「今回の味方は誰になるかな?」
明智の見方が合流地点へ到着。
「なるほど、面白い勝負にしていきたいね」
天理は面倒くさそうに目的地について相方と合流。
「はぁ…」
何も考えているようで何も考えていない天理。相方はいったい誰なのか。
さくらも目的地へついていた。
さくらはやる気満々だ。
「今日こそ絶対に一位になって見せるー」
果たしてさくらは誰と一位になるのか?
光は目的地に着いていた。
「なるほどな、こういう仕組みなら確かにバレないな、誰かに盗撮されてない限りな、まあ今日は一緒に狙っていこうぜ」
光は何者かにそう告げる。それが光の味方。
何者かから逃げてきたのか疲れ切っているアリス。目的地に到着。
「今日の相方は君のようだね、何としても勝たないとね、それではゲームを始めよう」
午前10時。ゲームが開始された
未来 1ポイント
朱音 1ポイント
黒龍 1ポイント
アリス 1ポイント
明智 1ポイント
天理 1ポイント
さくら 1ポイント
光 1ポイント
1ポイント=告発。相手が誰と繋がっているか告発する。0ポイントの場合告発できない。外してもポイントは減らないが間違えるとそのチームに1ポイントずつ点数が加算される。
2ポイント=追放。相手一人を追放し、脱落させる。2ポイント以上ある場合のみ使用可能。
-2ポイント=追放阻害。追放に対してのみ有効、2ポイント払い追放を無効にする。お互いに2ポイント消費する。
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