〝偽善者〟
ツイッターで見た誰か誰かの言い合い
「話し合いができる人だと思っていた」
「あなたに絶望した」
僕に向けられた言葉じゃないけれど
その言葉の節々が僕の心を突き刺した
ああそうだよ
僕だってその昔誰かにそうやって言われた
いやそう言わせてしまったんだよ
『僕がもっと出来た人間だったら』
なんてそういうことを最近宣うけれど
時間が経って分かった
その言葉その行動が消えることなんて一生無い
その罪は死ぬまで消えない
けれど死ぬことなんて許されない
死んだって結局その罪は消える事なんかない
「ごめんなさい」
っていう言葉は無力だ
「ごめんなさい」で済むなら警察なんかいらない
じゃあお前はどうしてここにいる?
その「ごめんなさい」って言葉は必要なのか?
そういう事を考えてしまう僕は結局偽善者だ
過去の話を聞いて「そういう事もある」って
そう言ってくれる人だって増えた
そう言ってくれる今があるって幸せ者だって
けどどうしたって過去の轍は消えないんだよ
過去に戻れない
どんなに悔やんだって戻れない
だから僕はもう言葉を言うのを辞めたんだ
人を傷つけてしまうのがわかってるから
もう誰とだって話したくなんかないんだ
それでも話すしかないから
人間ってのは全くどこまでも報われない生物だ
それだから今日も僕は数少ない友人と喋って
死ぬほど嫌いだった僕自身だから描けるんだって
だから結局『言葉』ってやつを今日も書いてる
人の幸せを踏み躙って
今日も僕は知らんぷりな顔をして
「幸せ」ってやつを今日も描いてる
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