第9話「悪意」

 薄暗い空の裾を這うように、大地から漏れ出したオレンジ色の陽光が街の輪郭を縁取っている。

 東京銀座の上空にたどり着いたタイカは、高感度レンズとズーム機能を駆使して事件現場の様子をくまなく観察し始めた。

 人の動きとトレーラーの配置を見たところ、銀座一丁目の三原通りが1ブロックほど複数台のトレーラーによって封鎖され、確認できただけでも20人以上の人間がその内側を走り回っている。彼らは目をつけた店舗の出入り口を破壊すると、店内の商品を強奪してトレーラーに積み込んでいた。

 バリケードの外側には、すでに複数台のパトカーが赤色灯を回転させながら止まっていて、形の上では犯人たちを包囲しているように見えていた。ただし両陣営の火力を比較すると、どちらが有利かは一目瞭然だった。包囲しているのは拳銃一丁を所持する制服警官でl、なおかつ許可がなければ発砲できない制約付き。対する犯行グループは自動小銃にグレネード・ランチャー、トレーラーには重機関銃まで装備していた。

 タイカの位置から全員を同時攻撃するには少々範囲が広すぎる。それに、ここからでは全員が悪人だと断定することもできない。必要以上のダメージを与えて、実はそれが庶民の味方だとわかったら、逆に自分が庶民の敵になってしまう。

 タイカが躊躇していると、視界の隅にサブウィンドウが開いてヤマワの顔が映し出された。背景の様子からヤマワはまだ車の中で、手に持った携帯端末を見下ろしているようだ。ちなみに、タイカの視点で現場を見ているヤマワには、当然タイカの姿は見えない。

「どう?」

 ヤマワが問いかけると、タイカは「う〜ん」と唸ってから、「ちょっと考え中」と答えた。

「何を?」

「いや、この人達はどっちの味方かなと思って」

「まだそんなこと言ってるの? 武器を持ってるのが相手だよって話したでしょ」

「でも、人質みたいな人もいないし、下手に介入して状況が悪化したら困るし」

 タイカがそう言うと、ヤマワは呆れたようにため息をついた。

「覇気がないなぁ。もっと自信持ちなよ。ヒーロー目指した時は断固とした意志があったんじゃないの?」

「まぁ、そうだけど…」と、タイカは煮え切らない。視線が落ち着きなく動くので、ヤマワは酔いそうになる。

 そこへ、ヤマワが傍受している警察無線が新情報をもたらした。

「どうやら警察が動き出すらしいよ」

「どういうこと?」

「現場にSWATチームが向かってるってさ。屋上から何か見える?」

 タイカが周囲を確認すると、銀座に通じる大通りに赤色灯を回しながら走ってくる3台の装甲車が見えた。

「ほんとだ。SWATが来るってことは強行突入するんだね。人質とかはいないのかな」

「警察はそう判断したんじゃない?」

「だったら、余計に僕が介入する必要もなくない?」

「まだ言うか」

 ヤマワは苦笑いを浮かべて言ったが、すぐに思い直した。

 そもそもタイカにはヒーローに対する憧れがない。彼の話しによれば、何をしようか迷っているときにたまたまスーパーヒーローという単語を耳にして、「これなら自分にもできる」と思っただけだった。ヒーローにあこがれているわけではないだから、積極的な姿勢でないのも当然だった。

 そこで、ヤマワは一計を案じた。何がきっかけになるかはわからないが、とにかく災いの渦中に放り込めば、彼の持つ能力が効果を発揮する機会も訪れるだろう。

「派手に動く必要はないけど、こういう状況で君にしかできないこともあるんじゃない?」

「例えば?」

「突入する警察官が負傷しないように、陰ながらバックアップするとか。犯人の情報を集めて、それを元に背後関係を追跡するとか。とにかく、君のテクノロジーがなければできないことだよ。そもそも、それがスーパーヒーローを目指す動機なんでしょ?」

 ヤマワの言葉を受けたタイカは、いくつかの記憶を呼び起こして当時の自分の心情を思い出した。ヒーローという道を選んだのは、あの不安や孤独や無力感を、再び体験しないためだった。

「そうだね。できるかどうかは、やってみないとわからないよね」

 タイカは心のスイッチを切り替えるかのように、全身を使って力強い深呼吸をした。

「じゃあ、とりあえず現状の偵察をやってみる。その上で次の行動を考えるよ。偵察で何か役に立つ情報を得ることができるかもしれないしね」

「それがいいよ。僕もモニターしてるから。でも、倒せそうな敵がいたら遠慮しなくていいんだよ。武装している人間を放置してたがために、罪もない人が傷つくかもしれないからね」

「了解」

 

 タイカは下階へ続く階段を見つけて鍵のかかったドアノブを握力だけで粉砕した。

 ヤマワから「あまり音立てない方が良いよ」と忠告を受けつつ、タイカは周囲を警戒しながら薄暗い階段を降りていく。途中で各階の通路を覗き込んだが、人の気配を感じることはできなかった。

「上には誰も来てないみたいだね」

「まぁ、連中の目当ては一階の高級店だろうからね」

「じゃあ、一気に一階まで行ってみるよ」

 一階まで降りきったタイカは壁に隠れながら顔だけ出して通路の様子を確認した。視野の隅に新しいサブウィンドウを開き、赤外線センサーの受信状況を表示する。

「誰もいないみたい。店の方に行ってみる」

 ビルの裏手にある階段から表側の高級店まで、薄暗い真っ直ぐな通路が続いていた。両側にいくつかドアがあるが、タイカは赤外線センサーに動きがないのを確認してから店の方へ歩き出した。

 通路の突き当りにもドアがあり、ドアには「店舗スタッフ以外立ち入り禁止」のプレートが貼られていた。タイカはドアに近づきながら、赤外線センサーで店舗内の動きを探ろうとした。もしかしたら、さきほど屋上から見た連中がまだ店内にいるかもしれなかった。

 ところがセンサーに動きはなかった。人の存在を示す痕跡は見当たらなかった。

(もう外に出たのかな?)

 タイカがそう思った時、ちょうど通り過ぎる最中だったドアの一つが突然開き、鋭い眼光をした2人のアジア人が姿を表した。

 タイカもアジア人も突然のことで声を出すこともできず、数瞬の間その場に立ち尽くしたが、最初の反応したのはアジア人の片割れで、手にしていた自動小銃を構えた。タイカはとっさに相手の銃を掴み、力任せに粉砕した。それと同時に男の頬に肘打ちを見舞うと、男はその場に崩れ落ちて気を失った。

 タイカの後ろではもう1人が腰からナイフを抜き払い、それをタイカの背中に突き立てた。しかし、ナイフの先端はタイカの骨格に敗北して脆くも折れ、ナイフの持ち主が驚愕の表情を浮かべた直後、振り返ったタイカが両手を男のみぞおちに押し付ける。至近距離から反重力子弾を食らった男は、強力なゴムで引っ張られるように弾き飛ばされ、通路の中ほどに転がったまま失神した。

 その間5秒にも満たない一瞬の出来事で、映像を見ていたヤマワは何が起こったのか分からず問いかけた。

「突然人が出てきた。熱反応はなかったのに」

 タイカが足元のアジア人を見下ろしながら言った。

「どこかに隠れてたんじゃない?」

「それはないと思うよ。僕のセンサーは壁ぐらいじゃ遮れない」

「じゃあ、どこかセンサーを混乱させるものがあるんだよ。その連中どの部屋から出てきたの?」

 タイカは2人が出てきたドアに手をかけると、中の様子を覗き込んだ。室内は薄暗いが、特に変わった様子はない。タイカはそのまま部屋の中へ入っていった。

 この部屋は倉庫のようだが、表の店舗とは関係がないようだった。店舗は高級ブティックのはずなのに、この倉庫に保管されているのはどこにでもありそうな雑貨類だ。むしろ、こういうものがなぜこんな一等地に保管されているのか、タイカにとってはそっちの方が不思議だった。

 部屋の奥に行くと、壁際の雑貨類が並ぶ棚の下に床下収納のような小さな扉があった。

「エマニ。このビルの建築設計図を取得して」

 数秒後にエマニが「取得しました」と返す。

「この扉の先が何なのか確認できる?」

「建築申請時の設計図に該当する箇所を確認できません」

 小さな網膜ウィンドウの向こうでヤマワが「何? 何のこと?」と訝っている。

「秘密のドアを見つけたみたい」

 タイカが答えると、ヤマワは少し唸ってから言った。

「もしかしたらアタリを引いたかもしれないよ。いや正確には不幸なことだけどね」

「何のこと?」

「状況から察するに、このテログループって金品目当ては実はカムフラージュで、それ以上のお宝を強奪しようとしてるのかもよ。しかも、非合法で作った隠し場所にあるってことは、当然そのお宝自体も非合法ってことだよ」

「でも、そのお宝を奪って貧困層に再分配する気かもしれないよ」

「それが目的だったら、カムフラージュなんかせずに堂々と強奪するよ。自分たちの正当性をアピールする絶好の動機だからね。それをあえて隠しているってことは、お宝の持ち主に本当の目的を知られたくないからだよ。きっと奴らは持ち主が対抗策を講じる前に、国外かどこかに持ち出す気だよ」

 タイカが扉の向こう側をしてみると、サブウィンドウには部屋らしき空間を映し出したが、温度分布が一面青一色になっていた。

「中に入ってみる」

 タイカはそう言って扉を開けた。すると、そのすぐ下にも鉄製の扉があり、その脇の壁部分にオートロックのパネルが埋め込まれていた。タイカはエマニにロックのコードを解読させて扉を開いた。

 開いた瞬間、扉の奥からひんやりとした冷たい空気が白い靄となって吹き上がってきた。靄が晴れると下へ続く階段が姿を表した。

「冷蔵庫みたいだ」

 タイカは階段を降りて下へ向かった。

 階段を降りると、そこも倉庫だった。ただし、上の部屋よりはるかに広い。青色の照明に照らされた室内には、おびただしい数の金属製ラック並べられ、それぞれにクーラーボックスのようなプラスティック製の箱が陳列されていた。

 タイカがそのうちの一つを手にとった。箱の天板には小さな液晶ディスプレイが埋め込まれているが、その周囲にスイッチらしきものはない。試しにとディスプレイに触れると、黒地の背景に白い文字が浮かび上がった。表示された文字は英語で次のように書かれていた。


 臓器管理番号:JTH3482630-83。

 部位:心臓。

 人工血流:オンライン。


「臓器の密売?」

 ヤマワの声だった。

「やつら、これを狙ってたのか?」

 タイカは話が飲み込めずに「なんのこと?」と問いかけた。

「今富裕層の間で流行ってるんだよ。万が一病気になった時のために適合する臓器を確保しておくんだ。でも受給のバランスが保ててないから常に臓器の供給不足で、闇市ではすでに臓器の争奪戦が始まってるんだ。どうやら、この倉庫は臓器の闇ブローカーが商品管理に使ってる秘密の倉庫だよ。これが弱者のための義賊行為だなんてとんでもない。成金たちの単なる過当競争だよ。どうせここに並んでいる臓器だって非合法で手に入れたものさ。じゃなきゃ、こんな所に保管する必要なんてないからね」

 タイカはショックを隠しきれないという様子で絶句した。青い光に照らされた箱の大群は、タイカにとって十分すぎるほど異様な光景だった。棚に並ぶ箱の列。その一つ一つに人間の臓器が入っている。いったい何人の身体から取り出したのだろう。

 ただし、タイカが驚愕したのはその数ではない。これらの臓器を私利私欲のために何の躊躇も動揺もなく、まるで工業製品のように扱うことができる人間の心理に対してだった。地球に来て半年を過ぎ、ようやく地球人に対する親近感を感じ始めたところだったのに、これではエフェルの人がいうような「野蛮人」と変わらない。ここまで他人をないがしろにできる悪意を、タイカは想像することができなかった。

 しかし、その「悪意」というキーワードがタイカの光景を呼び起こす。それは粉々に砕けて宇宙空間を漂う悪意だった。

 悪意は一様ではない。悪意は見る角度によって善意にも化けるのだ。どのような理不尽な行為であっても、それを行った者が当人なりの正当性を感じていれば、彼らにとってそれは悪意ではない。表は善の顔をしていても、裏の顔は悪に満ちている場合もある。しかも、それは「本音と建前」といった観念的なものではない。素粒子が粒子と波動の重ね合わせであるように、人の脳で生み出される言葉には、最初から善と悪が重なりあっている。そして、人は自分の都合に合わせて言葉の意味を観測することで、いずれかの面を見ることになる。

 タイカの目の前には、その過程を具現化した代物が整然と並んでいた。もしかしたら、これらの臓器は非合法という範疇を超えて、意図的に取り出されたものもあるかもしれない。本来その臓器を使用していた人間の生命を無視できるほど、利用者たちの悪意は彼らの言葉で正当化され、彼らはそれを悪と思っていない。いや、たとえ思っていても罪悪感は感じていない。彼らにとっては赤の他人などとるに足らないものなのだ。

 タイカは出処不明の臓器たちに囲まれながら、あの瓦礫の中で感じた得体の知れない感覚を追体験していた。無表情だが両手の拳はきつく握りしめられている。このまま床や壁を無視して地上に飛び出し、武器を携えている者たちに悪意の代償を払わせたい。そのような衝動にかられているタイカは、それを実際にやってのける能力を持っている。


 押し黙ったまま視線すら動かさないタイカの変化を悟ったヤマワが、タイカを落ち着かせるように優しく言った。

「君の気持ちはわかるよ。あの銀行強盗とは違う。あきらかに私利私欲で動く連中だ。でも、対処方法を間違えると無用な被害を出すことになる。この地区はすでに警察が包囲しているし、騒ぎを聞きつけた野次馬やマスコミが集まってる。SWATも到着して配置についているだろう。君は戦闘を助長するのではなく、SWATの行動を陰ながらサポートすればいいと思うよ。彼らが危険に晒された時だけ加勢するんだ」

 ヤマワが話終えた後もタイカの視線はすぐに動き出さなかったが、やがて「わかった」という声の後に、1階の店舗を目指して歩き始めた。

「外の状況教えて」

「了解。ちょっと待って」

 ヤマワは車を降りると、トレーラーのバリケードを目指す。

「包囲中の警察に動きはない。ただ、SWATの姿が見えないから、もしかしたらすでにバリケート内に潜入したのかもしれない。都心の地下には色々な導管が縱橫に走ってるからね。あと、上空を飛んでるマスコミのヘリが、犯人の大部分が君のいるビルの向かい側に集まる様子を捉えてる」

「向かいのビル? ここにある臓器が目当てじゃないの?」

「う〜ん、理由はわからないけど、映像を見る限りでは向かいのビルだね」

 タイカはふとあることを思いつき、エマニの名を呼んだ。彼女はいつもと変わらぬ応答音で答える。

「このビルの所有者を検索」

 数秒後に所有者の情報がタイカの網膜ディスプレイに表示された。表示された顔写真は東洋人で、氏名は「西山久重」と記されていた。

 その男は証券会社の創業者にして初代会長。その財力で政界にも影響力をもつ国内屈指の富豪だった。会長職を引退した後も自身の権力を駆使して国を動かしていた男なら、この一等地にビルを複数所有していても不思議ではない。

「この所有者名義のビルが近隣に存在するか?」

 更に数秒後、別のウィンドウに周辺地図が表示され、いくつかのビルが赤く点滅している。そのうちの一つはまさしく向かいのビルだった。

「このビルも向かいのビルも同じ所有者だ」

 タイカはヤマワにそう伝えた後で、エマニに地下の様子を周辺地図に広域赤外線スキャンの結果を重ねるよう指示した。

「なんていう人?」とヤマワが問いかける。タイカが「ニシヤマヒサシゲ」と答えると同時に、エマニの処理が完了した。周辺地図にこのビルと向かいのビルを結ぶうっすらとした赤い帯が浮かび上がった。その帯は更に向かいのビルの裏手に伸び、そこから蛇行してバリケードの外にある別のビルに伸びていた。

「ニシヤマヒサシゲ?」

 ヤマワの驚愕したような大きな声が響く。

「そう」とタイカ。

「元証券会社会長の?」

「なに? 何か知ってるの?」

「先週のニュースで、確かその人死んだって言ってたけど…」

「えぇ?」

「じゃあ、もしかしてこれって後継者争いか仲間割れ?」

 ヤマワのその予想で、タイカは赤い帯の正体が閃いた。

「いや〜、歴史は繰り返すって本当だね。後継者争いとか歴史の定番…」

「SWATが地下を通ってるって本当?」

 妙な感心を示すヤマワの言葉を遮るようにタイカが言った。

「え? いや、本当かどうかはわからないけど、地上に誰もいないから、行動できるとしたら地下かなと思って。なんで?」

「これが後継者争いなら、犯人たちは元々あった設備を利用できるってことだよね」

「そりゃまぁ、自分のテリトリーだったわけだからね」

「地上でこんな大規模な作戦が取れるのも、脱出の目星がついてるからじゃないかな。どう考えても、彼らの行動に切羽詰った感がないと思わない? 警察の包囲は完了してるのにだよ」

 タイカにそこまで言われて、ヤマワもようやく閃いた。

「あっ、地下通路か」

「しかも、赤外線スキャンの結果によれば通路が赤色で表示されるから、機械かなにかが動いてるんじゃないかな。ベルトコンベアとかオートウォークとか…」

「なるほど。在庫一斉強盗ってやつか。でも、それとSWATとどういう関係が…」

「だって、同じ地下にいるんなら間違いなく遭遇するよ。遭遇すれば戦闘になるでしょ」

 その上、犯人たちは目的を達成するまであきらめることはしないだろう。地下は唯一の脱出ルートだ。大金を手にしたまま諦めるとは思えない。

「ありえる」

「君は地上の警察にこの情報伝えて。地下にいるなら注意するようにって。エマニ、ビルの見取り図をヤマワ君の携帯端末に送れ」

 コマンドを処理したエマニが応答音を返す。

「受信した。君はどうするの?」

「地下でSWATを支援する」

「わかった」

 そう言ってヤマワは警察の現場指揮所を目指して走りだし、タイカは踵を返して地下の臓器貯蔵庫に向かった。

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