Act16_猟犬のゼータ

Date.日付24-August-D.C224D.C224年8月24日

Time.1125時間.11時25分

Location.所在地.Near Border国境付近

Duty.任務.Cover援護

Status.状態.Yellow戦闘

Perspectives.視点.Hinatsu Asaka朝霞日夏


「すげぇ……」


4発撃った所で迫撃砲の射撃を辞め、眼前の戦場へ視線を向ける。赤雷が上空に煌めき、その下では2つの人影が超高速でぶつかり合っている。人の枠の外にいる逸脱者同士の戦闘。ノルデリアとレティシアが交錯しあい、幾度となく打ち合っているということだけは理解できた。

既にフェリザリア軍の左翼は壊滅。どうやってやったのか知らないが、突如として白い霧が発生し、それに飲み込まれた兵士が倒れていった。あれが魔術とするならば、あんな大規模な範囲を一斉に殲滅出来るのはこの戦場に置いて3人。そのうち二人は打ち合っているのを考えられるに、やったのはアリーヤ・レイレナードというアリシアの姉の逸脱者か。まあ誰がやったのかは別にいま考える必要もない。

そして右翼に関しては俺の迫撃砲の砲撃によって大混乱に陥っている。集団の中央に墜ちた榴弾によってかなりの被害も出ているはずだ。最早軍事行動を起こすだけの統率力は残っていまい。とは言え、死にものぐるいで味方中央に突撃でもされれば危険だ。いくら大打撃を被っているとはいえ、数はまだあちらのほうが多いはず。

M240を手に取り、敵右翼への射撃を開始する。連続で火薬の爆ぜる爆音が鳴り響き、暴力的な初速で7.62mm×51mmNATO弾が線を描く様に発射される。肩に伝わる反動はそれなり以上のものだが、バイボットを用いた伏射であるため弾がバラけすぎることもない。

6発程度ごとに指切りをし、狙いを付けすぎず敵集団へとぶつける。迫撃砲で混乱状態に陥っていた敵集団は効果的な対応が行えていない。一人、また一人と敵が倒れていく。


「アサカ、アリシア・レイレナードが敵中央の歩兵部隊に突撃した。後方集団も大混乱だ。もう少しで押し切れるぞ」


ゼファーがドローンをモニタリングしながらそう伝えてくる。周りの警戒を行ってくれている仲間がいるだけでやはり精神的負担がぜんぜん違う。


「砦からの攻撃も"烈火"が完全に抑えてくれている。やっぱ生物としての格が私らとは違うねぇ」


再び煌めく赤雷。砦からの弓による矢雨を赤雷が駆け抜け、消滅させていく。

前衛に展開している敵部隊の殲滅が終われば勝ちも同然。いくらノルデリアが最強格の存在とはいえ、レティシアとアリーヤという2人の逸脱者を同時に相手することは出来ない。どちらかがノルデリアを釘付けにしている内に、砦の一般兵は殲滅できる。


「リロード!」


思考を一旦切り、M240のリロード。銃のレシーバー上部を開放し、弾帯ごとボックスマガジンを交換する。銃身は大分加熱しているが、今のところはまだ持つだろう。敵の混乱も十分だ。ここからは制圧射撃では無く、適宜援護射撃に切り替えていく。

ボックスマガジンをセットし、弾帯をはめ込む。開放していたレシーバーを元の位置へと押し込み、チャージングハンドルを引いた。


「貴殿か、アサカとかいう男の戦士は」


背後から唐突に女の冷たい声が聞こえた。一気に鼓動が跳ね上がり、M240から手を放し地面を転がって拳銃を引き抜き抜いた。そしてその銃口を声の方へと向ける。だがそこに人間の姿はない。目を細めて思考を回していれば、銃口の先の空間が陽炎のように僅かに揺らいだ。そしてその揺らぎが段々と大きくなっていき、しまいには人の身体が現れ出る。濃紺色のフード、白を基調とした布に包まれた革鎧、そして背丈程もある長い刀身の刀を二振り持つ、笹耳の女。右耳は半ばからちぎれ、アンバランスとなっている。フードで顔は良く確認出来ないが、纏う雰囲気はよく研がれたナイフの様に鋭い。サーモセンサー持ちのドローンの索敵をすり抜けここまで近づいてきたことからも只者とは思えない。なんなんだ、コイツ?


「何者か!」


万が一味方であった時の事を考え、誰何を行う。だがそれに答えたのは突如現れた笹耳の女では無く、横にいたゼファーだった。


「"水天剣舞"!?」


笹耳の女が一歩前に足を出し、顔を上げた。フードの隙間から見える薄い桃色の瞳と端正な顔立ち。人間で言えば十代後半だろうその容姿。だが纏う空気は老練の狼のような、抜き身の刃のような、濃密な殺気。


「おや、私を知っているのか。では紹介も手短にしよう。私はゼータ。もう一度聞くが、貴殿がアサカで間違いないかな?」


まるでお隣さんに声をかけるかのように、何でもなく眼前の笹耳の女、ゼータはそう訊いてくる。体中の細胞が警告を発していた。それは脳でも、本能でも理解している。この女は相当に強い。


「……ああそうだ。何の用だ」


視界の端に存在するACRを何時でも取れる様に、身体の軸をずらす。この間合はマズい。相手の獲物は二刀の大太刀。俺がよく知る刀とは随分と意匠の異なった武器ではあるが、そんなことはどうでもいい。問題なのは既にその剣戟の範囲に入ってしまっているということ。

視界には入っていないが、ゼファーも戦闘準備を整えたようだ。ダガーを引き抜いただろう音がヘッドセットを通じて耳に入る。


「フェリザリア女王からの勅言を伝えにきた。"我の元へ下り、傅け"。返答は?」


少々予想外の言葉を受け、脳がフル回転しだす。勧誘?背後を完全に取った状況から不意打ちを行って来なかったことからも、それは理解できる。だが、この戦場のど真ん中で言うことか?どちらにせよ返答は決まっている。


「断るよ!!!」


「だろうな」


言葉と共にP226の撃鉄を落とす。パァンと乾いた銃声と共に、パラベラム弾が凶暴な初速で発射された。当てた。そういう確信があった。


「嘘だろ!?」


だがゼータの姿が一瞬揺らぎ、1.5Mほど右に再出現して躱される。なんだコイツ!?

更に前傾姿勢を取り、突撃の構えを見せてくる。先程の動き、一瞬とはいえ姿が消えるのは厄介だ。こちらは銃を持っているとはいえ、この至近距離でこいつは銃弾を交わす術を持っている。


ゼータが地面を蹴り右手の大太刀の切っ先を突き出してきた。咄嗟に肩甲骨を捻り上体を反らしてその牙突を避ける。だが追撃がきた。左手に持つ大太刀をこちらの腰目掛け振り抜いてくる。どうやっても避けられない。迫ってくる刃がやたらとスローモーションに見えた。


やられる。


「おっっっっもいなぁ!!!」


ギィン!ギリギリまで迫っていた大太刀とダガーがぶつかり合い、火花を散らす。視界に写るのは艶やかな赤髪。


「ゼファー!」


割って入ってくれたゼファーに助けられた。だがダガーで大太刀の一撃を完全に防ぐことは出来ない。ゼファーの身体が吹き飛ばされ、俺もその身体を支える様に後方へと倒れ込む。


追撃がくる。ゼータは右手の大太刀を上段に上げ、それを振り下ろそうとしている。体勢的に避けられない。ゼファーを腹の上に抱えたまま、仰向けの上体で咄嗟にP226を突き出し、連射した。

パァン、パァンと破裂音が連続する。通常の人間相手であれば確実に仕留めた距離。


「どんな反射神経だよ!」


ゼータは再びステップと共に身体が消え、後方1.5m先に再出現していた。どういう原理なのかわからないが、あれがこいつの回避方法なのだろう。


「厄介だなその武器」


「俺にとったらお前の避け方のが理解不能だっつーの!」


ゼファーが俺の腹の上から飛翔する。だが踏まれたような痛みはない。何か魔術を用いて浮かんだのか。

彼女は2mほど上空でそのままホバリングの様に静止し、無数のダガーを自分の周囲に展開させた。そしてそれをゼータに対して連続射出する。


ゼータは連続で放たれる刃物を同じ様に一瞬消えるステップで次々と回避していく。こいつの反応速度、尋常ではない。だが隙ができた。地面に置かれていたACRを回収し、即座に3連射。


「本当に厄介な!」


それをゼータは前ステップとともに姿を消し悠々と回避する。拳銃弾の初速なら兎も角として、ライフル弾までも避けるか!通常の人間の反射速度とは一線を画している。

反撃がくる。即座にエイムを合わし引き金を引く。だがその弾が当たる瞬間、ゼータの姿が一瞬消え、次の瞬間には眼前に再出現していた。右手側から迫る大太刀。それに対して咄嗟にACRで防ごうと縦に構える。


「おらぁ!!!」


だが衝撃は来なかった。ゼファーがホバリング状態から加速する様に突撃し、ゼータにタックルをかましたのだ。


「邪魔を!」


「こっちのセリフ!」


直後組み合っていた2人を白い球体のようなものが包み込む。あれは……水蒸気?目眩ましの業か?

球体の上部から人が舞い上がる。そしてそのまま俺の横へと着地するのは赤髪の女。ゼファーだ。

自身の周りに何本かのダガーを浮遊させたまま、険しい表情で白い球体に視線を向けている。


直後だった。白い球体が霧散し、それを切り裂くようにして2本の刃が交差しこちらへと振り抜かれる。咄嗟に身体を後方へ転がし避けようとした所、その前に足が宙に浮いた。そして肺の空気が一気に押し出されるようなGが押しかかる。ゼファーが俺のプレートキャリアのハンドルを握って後方へ大きく移動したのだと気づいた頃には追撃が来ていた。水面を飛ぶ白鳥のように、優雅とも思える動きで淀みなく迫る切っ先に対して身を屈ませそれを避ける。そしてそのままACRを投げ捨て地面に手を付き、足払い。ゼータの軸足を右から蹴り上げ、体勢を崩させた。ナイフを引き抜きマウントポジションへ!首元へ切っ先を突き立てる。だがゼータは咄嗟に右手を突き出し、首の代わりに手のひらでその一撃を受け止める。切っ先が革の手甲を貫通し、彼女の顔に血が滴った。

だが体勢は有利。このまま押し切ろうと両手でナイフの柄を握り、全体重をかける。普通の女相手なら膂力差から抵抗を喰い破って殺すには十全なはずであったが、ゼータは力の入りづらい体勢のままじりじりと俺の身体を押し返す。筋力が尋常ではない。こっちだって相当鍛えているはずなんですけどね!?

大太刀2本をペンの様に振るっているのだから当たり前だが、外見とその力の強さが全く一致していなかった。


「アサカ!」


ゼファーからの援護投擲。ゼータの顔目掛け投げられたナイフを、彼女は首だけ反らしギリギリの所で避ける。どんな冷静さだよ!このまま押し切るのは無理と判断し、上体を後ろに回転させ、一気に距離を取る。


ACRは地面に投げ捨てられたままだが、どの道ライフル弾を躱されるのでは決定打にはならない。大太刀からの攻撃を防ぐ盾くらいには使えるだろうが、両腕が塞がるリスクの方が今は怖い。

右手でP226をホルスターから再び引き抜き、ナイフを左手に構えた。CQBで仕留めるしかないと割り切ればこの方が身軽だ。

残弾は大凡9発程度のハズ。このゼータという女を相手にしてリロードする時間を作れるとは思えない。できればその9発を撃ち切るまでに仕留めたいが、やれるか?


体勢を立て直したゼータが、左手の大太刀の切っ先をこちらに向ける。ナイフを貫通させたはずの右手にもしっかりと大太刀を握り直していた。血は滴っているあたり、傷が塞がっている訳では無いはずだが、どんな身体構造をしていたら傷ついた手でそれだけの得物を保持できるんだ。


ゼファーが地面を蹴り、再び飛翔する。そして同じ様にダガーの投擲。それをゼータは太刀を振り、弾いて落とす。金属同士がぶつかり合う耳障りな音と火花。その隙をついてP226の撃鉄を落とす。だがゼータの姿がまた一瞬揺らぎ、命中はしない。

大きく一呼吸し、脳に酸素を送り込む。どうしたらこいつに勝てる?考えろ。ゼファーの初撃をあの消える動きで避けなかったのは何故だ?こちらの追撃を嫌った?そうだとしても連続でステップすればアイツの反射能力であれば容易に回避出来るはず。もしや、連続での回避には何かしらの制限が存在するのか。

とはいえ毎度1.5mほど移動しながら回避されているのだ。連続での回避行動に制限があるとしても、回避行動の瞬間一瞬消えられたのでは、再出現の位置を正確には予想出来ない。

ならば回避方向を制限する必要がある。だがどうやって?こちらの武器はP226とナイフ、あとはグレネードが2つ。周囲に破片を撒き散らすグレネードであれば有効な攻撃手段になり得るが、投擲するためにはゼファーにヘイトを買ってもらわなければならない。だが直接の共闘が初めての彼女とそこまで精密な連携が取れるか?下手をすればゼファーごと巻き込みかねない。

いや、ならばゼファーにグレネードを使ってもらってこちらが合わせればいいのか。

腰のタクティカルベルトからグレネードを引き抜き、ピンを外してゼファーに投げ渡す。


「ゼータに投げろォ!!!」


一瞬の事であったが、ゼファーはそれに反応してくれる。どうやったのか知らないが空中で投げられたグレネードを静止させ、その後ダガーの射出とほぼ同等の速度でゼータに対し射出した。

ゼータは飛んでくるグレネードをあの一瞬消えるステップで悠々と回避する。だがそれだけじゃ意味無いんだよ!


グレネードがゼータの後方へ衝突し、直後爆発した。爆風と破片が巻き散らかされ、左方向へ回避し再出現したゼータを後ろから襲う。距離的には仕留めきれていなくとも十分なダメージを与えたはず。

爆発が巻き上げた土煙で視界が悪い。普通の人間相手ならいざしらず、その姿を確認するまで気を抜く気は全くしなかった。


「ッ!」


土煙を割るようにして小さい何かがこちらへと向かってきた。鈍い光、ナイフか!


「ガッ!ハァ……」


嫌にその光景がスローモーションに見えた。鈍く煌めく刃が横の女に突き刺さる。彼女の赤髪と同じ、鮮血が宙へと舞い、後方へ倒れ伏せた。


「ゼファー!!」


彼女の鎖骨部分に突き刺さるナイフが目に入る。致命傷……。早く適切な処置をしなければ手遅れになる。

――直後土煙の中から大太刀の切っ先が俺へと突撃してくる。

人数有利を覆された現状で引けば良くてジリ貧、ここで死ななくても手がなくなる。


意を決して地面を蹴る。P226を投げ捨て、身体の重心を下げつつ左手のナイフで大太刀の機動をずらす。金属同士がぶつかり合う煩い音とぶつけた刃先から伝わる異常な衝撃。重すぎる。まるで闘牛の角と打ち合ったようだ。弾き切ることは出来ないと判断し、少しでも急所を反らすように膝のバネを利用して上へ力を込めた。直後、左肩部付近に鋭い痛みと衝撃が走る。そして関節が外れるような嫌な音も。俺の腹部目掛け突き出されたその大太刀を、肩へと受け流しながら、眼前の笹耳女へと右腕を伸ばした。


「捕まえたァ!」


右手でゼータの襟元の革鎧を掴み、左肩へ貰った衝撃をそのまま活かす様に身体を右へ回転。バチンと嫌な音が耳に入り、左腕の感覚がなくなる。無理な動きで腱が切られたと理解しつつも、そのまま遠心力任せにゼータを地面へと転がす。だが掴んだ右手は放さない。ここで放せば本当に勝機を逃がす。

マウントポジションを取り、すぐさま自由の効く右腕でゼータの左肩関節をロック。彼女の脇の下に俺の右腕を通すようにした後に手のひらを翻し、ゼータの顎先を握る。そのまま相手の左肩の関節を外そうと力を込めた。


「ハグ……は……お断りッ!」


金的に激痛。尋常じゃない痛みと独特の気持ち悪さが下腹部を中心に全身に駆け巡る。ゼータの左膝で金的を蹴り上げられた。それを理解すると同時に脂汗が吹き出す。ヤバい、意識が飛ぶ。吐き気がする。身体が震えだし、右手の握力が緩んだ。その瞬間を見逃さず、ゼータは拘束からするりと抜け出し、俺の胴体へもう一度膝蹴りをかます。抵抗するだけの力を失った俺の身体は大きく後方へと吹き飛ばされた。

後頭部を思い切り地面へとぶつける。鈍痛を感じるが、それを飲み込むように下腹部の気持ち悪さが脳を支配する。視界が滲む。曇天の空が視界に入っているのを考えるに、仰向けで地面に投げ出されている様だが、激痛と失血で意識がまとまらない。いや、これはついでに脳震盪を起こしてる。どうにか、どうにか身体を起こさなければ。震える右腕に力を込めるが、身体は動かない。


「一緒に、来てもらう」


喉に冷たい感触。揺れる視線をずらせば、大太刀の切っ先を俺の喉元へと突きつける血まみれのゼータの姿があった。ああ、これは詰んだ。意識が朦朧としているのにそれだけは嫌にはっきりと理解できる。

だが視線を外すことはしない。それが俺にできる精一杯の抵抗であるから。


ゼータが大太刀を地面へと突き立て、その腕を伸ばしてくる。ここまで来てもコイツの目的は殺害では無く、俺の回収なのか。全くとんだ忠義だなと、どうでもいい思考が脳を駆け巡った。


だが。伸ばしていた手を止め、ゼータが地面に突き立てられていた大太刀を再び引き抜く。そして上段を護るようにそれを構え直した。


「ぶっ殺す!」


耳を劈く金属音。視界に広がるのは紺色の長髪にマゼンタのメッシュ。薄っすらと緋色に煌めくクレイモアを兜割りの様に叩きつける、アリシアの姿だった。

その一撃を防いだとはいえ、ゼータの足が地面へと少し沈んでいることからもその威力と気迫が伝わる。

だがもう限界だ。薄れゆく意識の中、最後に見えたのは尋常じゃないスピードで剣戟を繰り広げる2人の女の姿であった。

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