第5話 アンジュ―帝国・プラジネット王朝 その母の肖像を眺めて

「ええ、そうよ これがヨーク王朝に繋がる イングランド王国

アンジュ―帝国、偉大なリチャード獅子心王の母」

「大輪の薔薇、フランス南欧の大貴族でもあった アリエノール・ダキテーヌ王妃」


飾られている古い肖像画の絵の貴婦人を見ながら

エリザベット・ウッドビルが微笑した。

我が子、自分の幼い娘に優しく話しかける


「とてもきれいな人」同じ名前の幼いエリザベスが母親に笑いかけながら言った。

「ええ、そうね あの獅子心王リチャード1世を産み、

支えて守った御方ですものね」母のウッドビル


美しい母のエリザベス・ウッドビルのお腹はやや膨らみ、

それは幸せそうにしていた。


お腹にいるのは 後の幼い悲劇の王、少年王のエドワード5世

ロンドン塔で幽閉され、行方知れずとなる運命

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