第3話 眼光
技師長が、ギックリ腰に
残念ながら、
技師長亡き今(←失礼)、深田先輩が
更に、負の連鎖は続くもので、
これも…
私が囚人さんの脳波を
『コツ、コツ』…と靴音を響かせ、二人の警官が例の人を連れてきた。囚人さんは手錠をしている。 …手錠をしている人を見るのは初めてだったので、一気に緊張が走る。
人数が増えると、その
深呼吸して立ち上がり、挨拶する。
「検査、
囚人さんと目が合った!
眼光は鋭い…が…。
…さっきまで怖くて怖くて仕方なかったけど、囚人さんと目が合った途端に、恐怖が消えた。
…この人は、『犯罪者』じゃない。『患者』だ。
付き添いの警官に「この検査は、リラックスが必要です。 手錠、外せますか?」と頼むと、
「はい、必要なら」
…と、ベルトのキーホルダーを伸ばし、慣れた手付きで外してくれた。 想像と違い、ほとんど音はしなかった。
…通常なら、緊張を
モニターには、複数本の脳波と、一本の心電図が表示されている。 …確認すると、心拍が速い上に、脳波に
脳波は主に、『耳たぶ』と『脳から出る微弱な電波』の差…を記録している。肥満などで首が短いと『心電図』を『耳たぶ』が拾ってしまい、邪魔される時があるのだが、この患者はそうではない。
ノイズもあるし、間違いない。 緊張で
この人の気持を落ち着かせる方法は…?
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