第2話 ……変貌
数日後、再び
美緒のお母さんは、憔悴しきっていた。 お化粧もせず、髪も無造作に束ねただけだ。美緒は一人っ子なので、お母さんの心労は想像に
そこには、頬の
その手を握り、何も言えないまま涙を流す私を見て、美緒も大粒の涙を
美緒が「サム……ちゃん……元気?」と
「みお〜! 久しい……な……」……喉が詰まって続く言葉が出ない…。
「ありが…と」…美緒が目を閉じた。 寝息が聞こえ始めたので、美緒の左腕にタオルケットをそっと掛けた。 …ほんの僅か、表情が穏やかになったように見えた…。
美緒の病室を出るとすぐ、美緒のお母さんが立っていた。 手には、ミルクティーの缶を持っている。 ……私の好みを覚えてくれてたんだ。
待合いで、お母さんから話を聴く。
……美緒が……自殺未遂……?
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