31日目
学校に行った。10時に。
11時から国語教師と読書感想文の添削。だけど数学教師に教えて欲しいことがあったので1時間早く行った。
職員室をのぞいたら担任と数学教師がいて、先に国語教師に会って来いと言われて、11時からのはずなのになんでかなぁと思いながら相談室に行くと、クラスメイトであり生徒会長と国語教師がいた。生徒会長も選ばれてる話は聞いていたし、わたしの前の時間に添削する話も知っていた。だからやっぱりと思ったけれど、国語教師はわたしに気が付くと「めいさん!あのね、先に添削の方やって欲しくて。だから数学より先にこっちに来るよう頼んだのよ。ごめんねぇ~」と言うので理解した。なるほど。
わたしは理科室で、会長は相談室で、同時進行で添削って話らしけどそれで良いんだろうか。同時になんて。とりあえず会長、というかクラスメイトの一人に会えたことが嬉しかったので、にへら笑って会長に手を振って理科室に向かった。たぶん会長はなんやコイツと思ったかもしれないけど知らん。
で、添削なんだけど。国語教師がわたしの原稿を持ってきて、
「とりあえず、話の進め方とか考え方すごく良かったです。素晴らしい。」
「まじすか。ありがとうございます。」
「うん。で、こことここ、段落を変えたいから改行したい。あと、ここの文はこういう文にしたいんだけど、それで良い?」
「…あい分かりました。それで良いです。」
「はい!じゃあこの文もうこのまま出したいので終わり。気になるところとか無い?」
「……え?いや、あの、もっと付け加える文とか構成入れ替えるとか、無いんですか?」
「ああ。これですごく良いので崩したくないんですよ。だからこれで良いです!!このまま出します!」
「ひぇえ~。そうですか。ビックリ。…じゃなくてホントに良いの?!?!」
えーと要するに、添削まさかの3分で終わった。ほんのちょっと日本語とかを訂正しただけ。うそでしょ。わたしが1番信じられない。去年とか一昨年はもっとたくさん直したのに。良いんだろうかこれで。
「あ、でも、このレズビアンのお友達には、こういうことを書かせてもらうって許可取っておいてね」
「もう許可取ってあります!大丈夫です!」
それもそのはず。それわたしだから。許可?今とった。今。わたしに。ははは。
その後そのまま理科室で数学教師に数学を教わった。やっぱり教わる方が分かりやすい。学校の教師は塾の講師と違ってどんだけ使ってもタダなんだからってそんな腹黒いこと考えてませんとも。ところでわたしは10時に来たので1時間弱数学を教わって、11時から添削のつもりだったのだけれど、添削が先になったうえに3分で終わってしまって、教えてもらいたいところを全部教わってもまだ11時だったのである。だから予定よりずっとたくさん、色んなところを教えてもらった。結局2時間くらい。わたし本当に数学だけはめっきりハッキリ出来ないのでありがたい。本当にありがたい。大分出来る様になった気がするしそう思いたい。ありがとう数学教師。
帰ろうとしたら担任が職員室から出て来て、玄関まで送ってくれた。そこで、2学期が始められるか怪しいと聞いて衝撃を受けた。修学旅行が潰れそうとかいう話は既に聞いていたけれど、ただの日々さえ始められないってそれよほどのことじゃないか。
「マジっすかぁ。わたしも来週あたりにワクチン打ってくるんですよね。あ、そうだ!2回目の摂取が平日の夜なんですけど、次の日も普通に学校ある日なんですよ。体調崩したら…終わりですよね?(受験の関係で欠席日数をもう1日たりとも増やせないから)」
と青ざめて聞いたら、どうやらワクチンとかそういうコロナ関連での欠席は出席停止になるらしい。ああ良かった。これ以上1日でも欠席日数が増えようものなら将来サヨウナラ死ぬしかありせんね、なのである。
これも聞けたことだし、数学も教われたし、学校行って良かったなぁ。
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