Second try

 =Now Loading=


「あっれ〜?」


 起きてもお城だ。

 夢じゃなかったの?


 う〜ん、わかんないことばっかり!


 そうこうしていると、またナイトさんがやってきた。

 今度はちゃんと話を聞いてみよっかな。


「チュートリアルを開始します」

「まずはステータス画面を出してください」


 あ〜!

 なるほど、なるほど!

 ここって、某テーマパークみたいに異世界に入り込む系のアトラクションなのかな!?

 それじゃあ、よくあるゲームみたいにやれば出てくるのかな!?


「ステータス、オープン!」


 勢いよく右手を天に突き出して、叫んでみる。

 こういうのは、ノリが大事なの。

 恥ずかしがっちゃ、ダ〜メ!


「あっ!」


 見上げた天井の豪華なシャンデリアが眩しくて、目を閉じた。

 すぐに目を開けると、なにかウィンドウが出ていた。


「え〜! すご〜い!」


 これどうやって出してるの!?

 しかも、私の名前まで書いてあるー!

 ふ〜ん、体力とか……。


「MP?」


 魔法も使えるのかな!?


「次に、アイテムから革の防具を装備してください」


「わかったー!」


 といっても、どうやって出すのかな。

 ゲームなんだから、出ろって言ったら出るかな?


「革の防具、出ろー!」


 <革の防具を装備しました>


「わっ!」


 ホントに出てきた!

 すっご〜い!

 ……ちょっと胸が窮屈だけど。


「次に、木の剣を装備してください」


 剣!

 戦うんだ!

 わ〜、ワクワクするな〜!


「木の剣!」


 <木の剣を装備しました>


 出た!

 やっぱりすごい!


「最後に、幸運の女神を装備してください」


「幸運の……女神?」


 なんだろう?

 お守り?

 よくわかんない。


「まあ、いっか」

「出てこ〜い!」


 <幸運の女神を装備しました>


 私の胸に、キラキラ輝くネックレスが。


「きれい〜!」


 私がじっとネックレスを見ていると。


「チュートリアルを終了します」


 もうチュートリアルは終わりか〜。

 これから冒険が始まるのかな〜。


「なお、チュートリアル終了後に現在装備しているアイテム以外はアイテム欄から消去されます。また、チュートリアル中は再装備はできません」

「しばらくお待ちください」


 =Now Loading=Please Wait=


「え?」


 なにか言っていたみたいだけど、早口で聞き取れなかった。

 それに、ローディングって?

 そんなことを考えていると、眠くなって……。

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