大人でもない子供でもない ~memories of school~

来未 希(くるみ のぞみ)

第1話


僕の名前は畑中健一

親の勝手で引越しが多く転校もした。

仲良くなってもまた引っ越すかもしれないと思いながら

小学校を通ってた

僕の勘は当たっていた

小学校を卒業すると同時に引越し転校をした。

好きな女の子も居たけど

僕の存在は空気に等しかった。


そして

僕は中学生になった。


通う事になった中学校は2つの小学校が集まる学校だった。

そんな事もあり

もう既に幾つかのグループがあった。

知り合いなんているわけも無い

僕は運が良く外側の席だったので

何もない外を眺めながら時間をすごした。


始まりの鐘がなり

担任の先生が入ってきた。

男の先生だった

某ドラマの先生かと思うくらいの体型で一瞬笑いそうになってしまった。


担任の先生の名前は

大平太一先生

先生の自己紹介が始まり

その後、生徒の自己紹介が始まった。

名前と一言自己PR


僕は後、何回このシーンをやるのだろう

流石に慣れたし別に僕の事を興味を抱く人はいないだろうし

適当に名前を言い、宜しくお願いします。と言うだけで終わらせた

僕が何者なのか?

自分でも分かっていなかった。


その後、教科書をもらい身体測定をやり

明日からの時間割をもらい午前中に終わり

今日は、帰宅となった。


友達ってどうやって作るんだろう

作る必要性ってあるのだろうか?


僕は家に帰りそのまま2階にある自分の部屋に入った。

玄関を開けるとすぐに階段があり家族と顔を合わせる事無く

入る事が出来たので

親からいつ帰ってきたの?と良く言われていた。


憂鬱な一日の始まりだ

朝、目が覚めて制服に着替え遅刻ギリギリまで

アニメを観て登校をした。

少しでも学校に長く居たく無かったから


教室に入り

「おはよう」なんていう訳ないし

言われる事もない

幾つかに分かれたグループが騒がしく挨拶なんて届かない


始まりの鐘が鳴り

先生が入ってきた

先生は大きな声で「おはよう!」と言った。

なんで中学生にもなって

声をそろえて挨拶をするんだ?

僕は、声を出さなかった

着席という言葉で皆が座る


出席を取り

担任が教室から出ていき

しばらくして

授業開始の鐘がなった。


中学生になると教科ごとに先生が違う事を始めてしった。


2週間くらい経ち学校に行く事に対しても嫌とは思わなくなった。

話す相手は居ないけど


授業も聞かずに僕は外をみていた

お昼休みの鐘がなり

お弁当を食べる

周りは笑い声が飛び交っている楽しそうだ

一番嫌な時間かもしれない


そして

事件が起きた。



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