第6話 そろそろ試してみようと思います
「なぁデコル。」
「なぁに、姉さん?」
「いや、何でもない。」
「…………?…あ、そう?」
一体何故姉さん呼びなのか。その理由は数時間前に遡る。
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遊撃隊の皆さんと別れた後、明日から訓練が少しあるとの事だったので僕は蔵に言っていました。そろそろこの分解を試してみたくなってきたなぁ。ちょっとだけなら…いいよね。こう思っていた僕がバカでした。
「この機械ならいいかな?」
そういって取ったのは古びたかなり錆び付いた“何か”。何かさっき分解の仕方がわかっちゃったんだよね〜。
まずは、
「解剖図!」
そう言った瞬間に上から垂れ幕が落ちてくるようになか構造が書かれた図が出てきた。
「そして…」
あとはこの言葉を叫ぶだけ。
「分解!…うわっ⁉︎」
なんと急にバラバラになったのです。
その声を聞いた姉様が駆けつけてきて、
「デコル!大丈夫か!」
「はい、僕は無事ですけど…これを分解しちゃって…ごめんなさい。」
「大丈夫だよ、デコル。この倉庫には分解しちゃいけ無い物なんてたった一つ位しかないからな!」
「うぇっ?それってどんな形のですか?」
「えっとだな………あぁ、これだよこれ………。」
「あれ?姉様?え、もしかしてこれ…………分解しちゃダメな奴ですか?」
「………ぁあ、これは世界でも数少ないオーパーツだよ。他の国の奴からの戦利品だったんだが………。」
「あっ、ごめんなさい!僕が知らなかったせいで!本当にごめんなさい!」
「いや、大丈夫だよ。その代わりこれから勝手にしないようにお仕置き、しなきゃな?」
「え…それってどうゆう事ですか?」
「これから私の事は“姉さん”、とよべ。今日1日だけな。」
「…………、あれ?それだけですか?」
「ああ、別に殴ったりしないよ。__まぁ殴るなんてした奴は王であろうと八つ裂きにするがな(ボソッ)。」
「え?」
なんか今すごい不穏な事を言ってたような……。まぁ気のせいかな?
_______というわけで、今に至る。
____一方その頃の大王。
「ん”っ!な、何だあ⁉︎」
一人で恐怖を感じているのでした。
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