第5話 や〜可愛い〜❤️……「ヒエッ(内心)」
姉様が遊撃隊の人たちを呼んでから数分後、集まったとの事で待合室から引っ張り出されたのですけど…………この状況は何ですか?
姉様の膝の上に座り、頭を撫でられている。右からは二人の女性から頭を撫でられて、左からは一人の女性が頭を撫でながら質問を投げつけてくる…。そして男の人が一人だけ後ろに待機していた。
「名前は?」「デコルと言います。」「今何歳?」「14です」「背が小さいのね〜」「コンプレックスです」「あ、ごめんね〜」「いえ、よく言われるので。」「テンション低いね〜」「人見知りな物で」「…………(スリスリ)」
そんな会話を延々と繰り返していると、
「団長、何故こいつを『遊撃隊』にいれる?団長の事だ。本当ならば自分の直属の部下にするはず。それこそ『絶守』のうちの一人にでも入れれば良い。自分のお気に入りの子なら尚更な。」
絶守とは姉様が作った騎士団の隊の内の一つでその名の通り、依頼された仕事は確実にこなす。それこそロズさんがイレギュラーなだけで、この前は世界中で恐れられていた暗殺者を片手間で仕留めてきたみたいな噂がたっている…らしい。
「それに。ここはかなり変な隊だ。他の奴らとは違い大抵のヤツが自由奔放だったり、頭がおかしかったりするヤツが大半。そんな中に何故入れようとする?答えてくれなきゃ俺は承認する気にはならんぞ…。」
「あぁ、勿論説明するつもりだ。実はな……………。」
姉様が僕の称号の話をしてくれた。それを聞いた人たちはと言うと………。
「そんな年なのに辛かったねぇ(涙声)グスッ。」「こうなったら一生養ってあげようか?大丈夫よお金の心配ならしなくて良いよ。こうみえてもお金は腐る程余ってるからね。」「一生養う、同居、合法ショタ、腐腐腐腐腐腐腐腐腐腐腐……。」
なんか一人怖い人がいた!なんかゾワッてしてしまいました…。
「なるほど、不定期とはいえどその『分解』というスキルがあればかなり戦況を有利に進めることができる。なら他のとこよりここが適している、そう言う訳か。」
「さすがだな。話が早くて助かる。」
「なに、これ位話の筋から想像できる。簡単な話だよ。」
「じゃあ順番に自己紹介していってくれないか?よくわかってないし、なによりデコルが怖がっている。」
ほっ。よかった。やっと離れてもらえ……ん?離れてくれ無いのですかね?
「じゃあ順番に私から〜。フワラ・ソルラだよ〜。よろしくね〜。」
名前の通り、髪も喋り方も性格もフワっとしているようです。
「………シャルル・フラク……。よろしく……。」
さっきの不穏な空気を漂わせていた人ですか。要注意しておきましょう。
「ノイル・シャインだよ。よろしく!」
元気そうな人だ…。人見知りの僕には眩しい。
「ベイル。そう言われている。遊撃隊の隊長だ。これからよろしく頼む。」
「あっ、こちらこそ。」
なんか無口って思われそうな格好ですね…。正直怖いです。
「えっと、デコル・コンポースです。若輩者ですが、優しく指導してくださるとありがたいです。これからよろしくお願いします。」
最後に僕は一番気になっていた事を言いました。
「え〜、みなさん。距離が近すぎませんか?」
「「「近くない(よ?)(…。)(ですけどね〜)」」」
「えぇ…。(; ̄O ̄)」
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