第269話 コインランドリー
話は、ちょっと戻って、俺のマイホーム。
うちのセブンスターダンジョンには、ホテルの大浴場の横と、
学園と寄宿舎の間に、コインランドリーがある。
もちろん最新式のコイン式全自動洗濯乾燥機で、
洗濯から乾燥まで全自動である。
難民センターに人が多くなりだしたので、
新しく寄宿舎とコインランドリーを作った。
もちろん無料で、オリジナルのコインを入れるだけ、
最初は使い方に苦労したみたいだが、慣れれば便利である。
しかし、問題が起きた、コインが紛失するのである、
衣類の盗難とかは、ないのだが、夜にコインを盗むやつがいるらしい。
確かに、コインランドリーのシステムを○パクだから、
コインが必要であり、コインなしのシステム作れば、いいのだが、めんどくさい。
多少は、このお金みたいの綺麗でいいねとか言って持ち帰るやついて、
ロスが出るだろうと思って、1000枚も用意したのに、全部なくなってしまった。
とりあえず、このままだとコインランドリーが使えないので、
急遽もう1000枚オリジナルコインを追加した。
その次の夜、犯人は現れた、布袋の中にガンガンコインを入れている、
俺は、犯人を捕まえた。
犯人いわく、「ここに、コイン(独自貨幣)はご自由にお使いくださいと書いてあるじゃないか」
あ、確かに洗濯の方のみ、お使いくださいとは書いてないわ・・・。
で、このコインをどうするのだと聞いたら、村独自の商品の交換等に使いたいとか。
この星の貨幣は、非常にボロい、鋳造技術が未発達で、特に低額の貨幣がボロい、
貨幣が欠けていることもザラだ、理由は10ドラ造るのに、10ドラ以上の経費が掛かる為だ。
そういえば、日本でも1円を造るのに製造原価は3円、
発行コストまで含めると13円掛かっているそうだ。
俺は、犯人に自分の村でも、勝手に使わないでと言って開放してやった。
見張りをつけるか、夜間営業停止をこれから考えよう。
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