第270話 ジャンピング土下座

 俺の元に、アレーナ商工会が、嘆願にやって来た。


 クリアファイル2穴と、フォルダー、パンチが多量に欲しいと言ってきた、

俺は、納品はこちらで決めると言ってあるから、当然お断りした。


 翌日、商工会がどうしても会いたいというので、会ってやった。


 商工会の人と、なんか知らん若造がいる、

若造は、俺を見つけるや否や、ジャンピング土下座をしてきた。


 なんでも、スボンのギルドにクリアファイル等を売り込みに行ったら、

新しい物好きの、領主に目に留まり、これはいい用意できるかと言われて、

なんでも安請け合いをしてしまったそうだ。


 で、それとなく断りを入れたら、首に指で線を引かれ、

「できると言ったではないか、命をもって償えと」言われ嘆願に来たと。


 はあ、またあの托卵女子の公爵のとこか、公衆トイレは壊すし、

陸でもないやつだな。


 で、どれ位いるんだ、外(フォルダー)と紙(クリアファイル)が各100づつ、

穴あけ(パンチ)が10個らしい、仕方がないので用意してやった。


 それでこの件は終わりかと思ったら、なんでも納品期限を守れなかったので、

料金は払えないと言われ、商品は没収されたそうだ。


 なるほど、公爵の地位に託つけて、難癖を言い料金踏み倒しか、

これじゃ、難民がここから来るのは必然だな。


 まあ、今回は若造の(俺も若いが)社会勉強代だと思って諦めるか、

俺が立ち会っていた訳でもないし、まあ思惑返しはしたいが・・・。


 なんと、つづくのであった。


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